内容説明
古代末期から中世、15世紀ルネサンス迄。理性、自己、創造論、言語と超越、知性と神秘など哲学史の基本問題を網羅する待望の論集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
春ドーナツ
16
私の読書スタイルは、寝ころびなので、700ページを超える新書サイズの本は腕がだるくなったり、耳がうっ血のため痛くなったり、虚弱な体力勝負となる。こういう本こそ電子書籍化することこそ、出版社の読者に対する愛だと個人的に思う。神の名称問題を含む神認識に人間の思考力はどのように立ち向かうのか。中世哲学の永遠の課題である。著者はカントの神理解に否定的なのだけれど、純粋理性批判システムの方がすっきりしているように感じる。でもねえ。著者はすっきりが善なのかと問題を提起して、否定神学や能動知性を詳細に解説するのだった。2024/03/28
Go Extreme
2
信仰理解の深化 自己認識の過程 ラテン教父の系譜 司教との一致の重要性 殉教者の概念の拡張 キリスト論の確立 三位一体論の完成 信仰における愛の完成 創造論の形而上学 神の似像としての人間 精神理論の指針性 自己視察の確実性 志向的認識の媒介性 ボエティウス伝統の継承 人格の絶対的尊厳 否定神学の超越性 神への卓越的適合 クザーヌス思想の独自性 超越的方向付けの内発性 知ある無知の転換点 プラトン主義の熱烈受容 非キリスト教哲学者の中間的位置 神秘的直視への超越 無制約的存在との関係 自己探求の神的定め2025/04/30
くり坊
1
まず「目次」を見て愕然とした。その知的射程が広範囲であることに。なので自分の知りたいこと(私の場合はアウグスティヌスと中世哲学との関係と、クザーヌスに関する文章)だけに焦点を絞って、この本と付き合うために、巻末の「解題」を最初に読んで本書の概観をだいたいにおいて掴みながら、各論考に接した。巻末にあった「編者あとがき」も参考になった。改めて、K・リーゼンフーバー氏の博識ぶりに舌を巻いた。良書です。2024/07/14
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