内容説明
中世に誰もが使っていた日用品・かわらけ。遺跡から大量に出土するこの薄茶色の器は地味に見えるが、それぞれに個性があり中世社会を雄弁に語る遺物である。製法や工人、使用方法、販売価格、デザインの流行などを読み取ると、地域や身分を超えて人びとの暮らしに寄り添ってきた実態が見えてくる。身近なモノを徹底的に見つめて描きだす文化史。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
59
以前、渋谷のマークシティの中で、六点の常識では有り得ないものが売っていた。「京風らぁめん」と名乗るそれは、和風だしでネギが上品に浮いているという、本来の「京都ラーメン」とは全く異なった不可思議なものであった。さて、このかわらけという土器、京都やその近郊の中世遺跡から山のように出土する。現在では、観光地でのかわらけ投げという遊びでしか見ないものである。実に当時でも安物である。ただ、京都で使ってる、その一点で地方へ伝播していったのだ。職人が地場技術で真似て作ったその粗末な土器から見える中世人の心性に触れよう。2022/01/11
Riko
2
図書館で借りた2022/02/10
takao
1
ふむ2022/05/23
きゃしー
1
古くは土器、そして現代も祭礼などで使われることのある「かわらけ」を通して庶民の歴史が見られる本でした。2022/04/21
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