紅塵

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紅塵

  • 著者名:田中芳樹【著】
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • らいとすたっふ(2024/03発売)
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  • ISBN:9784396326364

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内容説明

十二世紀の中国、激しく争った南宋と金との間には平和条約が結ばれ、束の間の安定がもたらされていた。しかし、金に再侵攻の動きがあると知った南宋は、抗金の名将・韓世忠の息子、子温に調査を命じる。子温は女将軍だった母の梁紅玉とともに旅立ち、かつての金との戦いや名将・岳飛の悲劇を振り返りつつ、金に潜入するが……。攻め寄せる六十万の大軍をいかに迎え撃つか!? 南宋と金との戦いを描いた長篇中国歴史小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

75
#梁紅玉がもはや皇帝クラスの器で凄すぎ。#岳飛伝を読んでおけばよかったと少し後悔。#諜報活動が話の中心かと思ったら違ってた(泣)。#「世は変わるものではないさ。人が変えるのだよ」。#超英雄である岳飛の悲劇について、岳飛自身にも問題があったことの指摘が鋭い。#「生きるということは自分以外の人間が死んでいくのを見送ることなのだ」。2023/05/18

フミ

23
中国・南宋の30年頃、北の「金国」の4代→5代皇帝の間の「完顔亮(海陵王)」という暴君が支配した時期をベースに、半分くらい「北宋末~南宋初期の解説話」を挿入した、とても分かり易く、面白い小説です。 南宋・皇帝より「金国の暴君の様子を探ってくれ」と頼まれた、建国の英雄夫婦の息子「韓子恩」が、元気な母をお供に、金国を旅するのですが、その途上での、有名な合戦や国民的英雄「岳飛」、共に戦った英雄、対する奸臣「秦 檜」と取り巻き等の解説話、そして本題の「暴君の末路」まで、わずか310頁程で、盛り沢山の内容でした。2022/10/30

和希

12
南宋の英雄・岳飛亡き後、宋と金の対決を描く群像劇。岳飛とともに戦った韓世忠の息子・子温が主人公と言う体だが、作者の岳飛への思い入れがひしひし伝わってくる作品。ついに「岳飛伝」に手をつけるか。2015/11/06

紫鈴

9
梁紅玉と子温、母子で活躍する話かと思ったらそうでもなかった。梁紅玉が恰好いいのでもったいない。お父さんの韓世忠を主役でも面白そうだけど、こう話があっちこっち飛びまくるのでは集中できません。本文より「おもしろすぎる人物は、天下の主にはふさわしくないのだろう。おもしろい暴君に殺されるより、おもしろさに欠けても良心的な統治者の下で平和に生きたい、と民衆が考えるのは当然」当たり前だが感慨深い。☆3

オイコラ

9
本筋部分など、靖康の変から和平にいたるまでの秦檜、岳飛、宗弼などが繰り広げる様々な戦いの、特におもしろい部分だけを取り上げる手段として関係者の回想という形をとるための設定にすぎないのかも。最後の主人公たちの戦いの話はその父たちの世代のエピローグみたいな気すらする。それぐらい、韓世忠らの戦いのくだりがおもしろい。2015/01/28

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