内容説明
中国国内を一緒に旅したバイデンと習近平。
対中穏健派だったバイデンはなぜ「対中強硬」に変わったのか。
トランプはなぜ歴代米政権の「関与政策」をやめ、新たに「競争政策」を始めたのか。
2018年から4年半ワシントン特派員を務め米中関係を取材してきた著者が、
米政権内部で対中政策を形成してきた多数の米政府高官への直接取材をもとに、
アメリカが「対中強硬」に突き進む深淵に迫る。
解説・秋元諭宏(米国笹川平和財団会長兼理事長)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TS10
13
元米政府高官への取材を基に、現在の米中対立に至るまでの関係史から、台湾を巡る争点までを手堅く解説する。終章では、今後日米政府が取るべき政策を提言する。日米両国は中国の軍事的台頭に対して勢力均衡を維持するという戦略的目標は一致しているものの、第一列島線沿いの地上発射型ミサイル配備など具体的な政策については相互の利益に齟齬がある、との指摘は重要だ。著者は中国が台湾を海上封鎖した場合の米中両軍の偶発的な衝突を懸念するが、日米両国の国益に鑑みてどのように対応すべきなのかは言及しておらず、その点はやや不満が残った。2024/08/23
くものすけ
5
詳細な分析に基づく現状認識など勉強になる事ばかりでした。中国習近平主席の野望の実態が明らかにされます。アメリカの中国に対する考え方が180度転換していると。以前は中国の経済が発展して来れば西欧先進国的な考え、簡単に言えば”民主化”が進むと考えていたが、実態は経済的な力を衝ければ共産党一党独裁色は強まり、覇権国家アメリカとの軋轢が増えていくと…台湾海峡有事も中国統一は中国共産党の悲願なので建国100周年(2049年)前に達成を考えているのではないか!?2024/05/30
バルジ
3
朝日新聞元ワシントン特派員の筆による堅実な1冊。ミアシャイマーの攻撃的リアリズムを基に米中対立構造を論じた部分は些かの不安を感じるも、バイデンの「外交」遍歴やワシントンの空気感を伝えた内容としては優れている。本書で展開される提言も極めて真っ当で現在の日本政府の外交安全保障政策とほぼ変わらない。1点特筆すべきはアメリカの「国益」の元の戦略に日本が組み込まれ「自律性」を失っているという指摘。この自律性は日本の防衛力強化で果たされるのか、その答えは読者自身が思考するべきかもしれない。2025/05/03
takao
1
ふむ2024/08/26
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