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内容説明
「ああ、つらい、つらい。僕はもう虫をたべないで餓えて死のう。いやその前にもう鷹が僕を殺すだろう。いや、その前に、僕は遠くの遠くの空の向うに行ってしまおう。」みにくい姿のよだかは、他の鳥たちから嫌われ鷹にはおどされる。そしてそんな自分は虫を食べて生きていることに絶望し、空の向こうへと飛び立つが……。よだかの深い悲しみを描く宮沢賢治の名作童話の絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nakmas
13
Kindle unlimitedは意外と絵本や童話が豊富。 最初から最後まで、哀愁で満たされる物語りでした。 これをハッピーエンドとは呼べないよね。。 という感じ。2022/01/11
フレデリック
0
先日宮沢賢治ミュージアムに行って、そういえば読んでないと思って読みました。なんとも悲しい物語だが、最期によだかは自分の精一杯の力を尽くして星になった。ただ醜いが為に皆に嫌われ蔑まれ、殺してやろうとまで脅されて、世の中の不条理、不平等に対してよだかが取った行動は…。自殺という言葉で片付けてしまうことも出来るが、逃げというよりは立ち向かっていったような、死ぬことを怖れず自分の最期の一瞬だけは輝きたいという強い意志を持って星になったよだかに胸が熱くなる。これからも残ってほしいと思う作品でした。2022/09/20