コミュニケーション論のまなざし(シリーズ「知のまなざし」)

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コミュニケーション論のまなざし(シリーズ「知のまなざし」)

  • 著者名:小山亘
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 三元社(2024/03発売)
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  • ISBN:9784883033133

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内容説明

コミュニケーション観の探究が社会全体を見る鍵となるのは、なぜか?──
「コミュニケーション論のまなざし」は、個人や社会をどのように捉えようとしているのか。社会で言われていること、コミュニケーションを通して為されていることを、この「まなざし」はどのように捉えるのか。どのようにして、コミュニケーションは、単なる情報伝達ではなく、歴史、文化、社会の中で起こる出来事だということを、この「まなざし」は示していくのだろうか。

[目次]

1. コミュニケーション論のまなざし 1
  まなざし(1) 大学で学ぶということ 1
  まなざし(2) コミュニケーション論の地平 11

2. コミュニケーション論のための言語学の「知の枠組み」
「言語学」を具体例として見る学問の構成のされ方 31
  枠組み(1) コミュニケーション論と心理学、メタ語用論、そして言語学へ 31
  枠組み(2) 言語学とは何か:導入 37
  枠組み(3) 語用論とは何か 44
  枠組み(4) 文化的意味範疇とは何か 53
  枠組み(5) 文化的意味範疇とコミュニケーション 59
  枠組み(6) 語用論の世界:直示(ダイクシス)と視点 67
  枠組み(7) 言語と方言 79
  枠組み(8) 言語の全体:コミュニケーション、方言、言語構造、普遍文法 88
  枠組み(9) 言語構造の構成と言語変化 104
  枠組み(10) 言語の全体への〈まなざし〉としての言語学:総括 119

3. コミュニケーション論の「知の回路」
コミュニケーション・モデルと言語学とをつなぐ 129
  回路(1) コミュニケーションの3つのモデル:視点とメタ語用 129
  回路(2) 情報伝達モデル 131
  回路(3) 6機能モデル 141
  回路(4) 出来事モデル 162
  回路(5) 出来事の視点から見た文法、意味論、語用論:コミュニケーション出来事と普遍文法、再訪 174
  回路(6) コミュニケーションと視点:参加者の視点、観察者の視点、相互行為の基点 182
  回路(7) コミュニケーションの変容とオリゴ 188
  回路(8) コミュニケーション空間の編成、オリゴの転移、主観と客観 192
  回路(9) コミュニケーション論の視点/まなざし:結語 195

4. 知の枠組みと回路のための15冊 201
   知の枠組みのための10冊 201
   知の回路のための5冊 205

目次

[目次]

1. コミュニケーション論のまなざし 1
  まなざし(1) 大学で学ぶということ 1
      高校にはない科目 1
      専門的で総合的 3
      抽象性と具体性/理論と経験 4
      自己理解/自己分析 5
      大学という「自由の空間」の意味 7
  まなざし(2) コミュニケーション論の地平 11
     学問の出発点 12
      コミュニケーションを通して個人は創られる? 15
      なぜ複数のコミュニケーション観が存在するのか? 19
      自文化中心主義(エスノセントリズム)の危険性 21
      なぜ理論化が必要か? 23
      「養成ギブス」と「多角レンズ」への招待 25
          練習問題 28

2. コミュニケーション論のための言語学の「知の枠組み」
「言語学」を具体例として見る学問の構成のされ方 31
  枠組み(1) コミュニケーション論と心理学、メタ語用論、そして言語学へ 31
     視点という問題=社会と心理を結びつける 31
      喧嘩じゃなくて、じゃれあいだよ 33
      じゃれあいが喧嘩に 34
  枠組み(2) 言語学とは何か:導入 37
     文法と言語使用(語用) 37
      「意味をコード化する形式」 38
      意味41
  枠組み(3) 語用論とは何か 44
     「意味」?―言及指示的意味と社会指標的意味 45
      コンテクストが分からないと、意味が分からない 48
      語用論と文法のちがい 50
  枠組み(4) 文化的意味範疇とは何か 53
     社会指標的な意味との結びつき 54
      体系化の強弱と視点 57
  枠組み(5) 文化的意味範疇とコミュニケーション 59
     プロトタイプ 59
      コンテクスト依存性が高い文化的意味範疇 63
      コンテクスト依存性の高低 65
  枠組み(6) 語用論の世界:直示(ダイクシス)と視点 67
     「昨日」という言葉の意味は? 68
      オリゴ(origo) 70
      「システム・センテンス」と「テクスト・センテンス」 76
  枠組み(7) 言語と方言 79
     区別という難問 79
      実際に使われる言葉は、すべて方言と考える 81
      言語構造は、方言的差異の寄せ集めが体系化されたもの 83
      語用共同体(speech community)と言語共同体(linguistic community)85
  枠組み(8) 言語の全体:コミュニケーション、方言、言語構造、普遍文法 88
     語彙と文法 90
      象徴・指標・類像 92
      指標性がコミュニケーションの基本的なモード 94
      名詞句階層 97
      語用論に投錨された4つの文法範疇 100
  枠組み(9) 言語構造の構成と言語変化 104
     音素は言語構造の入口 104
      形態統語範疇 106
      言語構造の構成原理 108
      異音 109
      複数の言及指示対象 111
      語用論レベルでの変異が、なぜ語彙部に持ち込まれるのか 113
  枠組み(10) 言語の全体への〈まなざし〉としての言語学:総括 119
     統合性と象徴性 120
ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マック

1
難しい。特に2章は、しっかりと用語の意味を理解し、それらの関係性を把握していかないと、読むにつれてどんどん分からなくなっていく。本の内容は、コミュニケーションを言語学とコミュニケーションモデルを主として、学術的な面から深堀していくものになっている。正直、内容が難しく、本の内容を全て理解したとは言い難い(この本の著者的に言えば、著者の意図とは異なるテキストを生成しているかもしれない)が、コミュニケーションに対して新たな視点は得られたと思う。コミュニケーションに強い関心がある方は読んでみるといいかもしれない。2020/08/05

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