新潮新書<br> ルポ 海外「臓器売買」の闇(新潮新書)

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新潮新書
ルポ 海外「臓器売買」の闇(新潮新書)

  • 著者名:読売新聞社会部取材班【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 新潮社(2024/04発売)
  • 盛夏を彩る!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/28)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106110399

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内容説明

「絶対に許せない。どんな団体なのか調べてほしい」。二千万円以上を支払った被害者の一人は、憤りをあらわにした。キルギスやベラルーシなど海外を舞台にした「臓器売買」疑惑。約十人の記者たちは地を這うような取材を重ね、事件の構図をあぶりだし、ついに疑惑のカギを握る人物を直撃――一面を飾ったスクープは、社会に大きな衝撃をもたらした。優れた報道に与えられる「新聞協会賞」を受賞した調査報道の全貌。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

131
病に苦しむ人やその家族は、金を払ってでも健康な臓器を求めた。望むものは与えられる。倫理や法律のうるさい日本ではなく、海外で貧しい人や死刑囚から買い取るという形で。多額の費用が必要な外国での臓器調達や手術あっせんに金儲けの匂いを嗅ぎつけた面々が、提供者も手術を受ける側も仲介する自分たちも三方一両得との理屈で公然と闇の世界で活動していたのだ。調査報道が失われたとされる今日だが、久しぶりに真実を暴くジャーナリズムの成果を読めた。日本人の移植に関する意識が変わらない限り、この闇は決して消えないとの思いが苦く残る。2024/07/15

だいごろう

16
海外での臓器移植を仲介する難病患者支援の会に怒りがわいた!代表の菊池と言う男性に、本田さんが腎臓移植手術を受けるのに、1850万払い、内訳を聞いても、菊池は闇だからと答えている。通訳の女からはトルコ人が関与していると言われ、ドナーはウクライナの女性でその女性には偽造パスポートが作られていた!だいたいの話は、移植手術を海外でする闇の臓器移植の話だが、裁判での菊池の意見には全く反省の姿がない!私の免許証の裏には、臓器提供希望と書いている。どこかの臓器で一人でも命が助かるなら、私は提供する。2024/07/25

こづこづ

7
臓器あっせん(の疑いが強い)NPOを悪と捉え、読み進めるのもよいが。他の立場(患者、ドナー、ブローカー、NPO)の状況や気持ちに立つことも大切だと思ったし。その想像を可能にする細やかな取材内容が伝わった。2024/04/25

鈴川愛夏

5
●ルポ海外「臓器売買」の闇/読売新聞社会部取材班 #読了 もっと深く知りたくなった2024/07/12

mononb

2
とても読み応えのある内容だった。 疑惑のNPOの人物の言動が、とても興味深かった。 違法の可能性をわかっていて、それでも需要の高さとお金から斡旋を行い、人の為にやっていると言う大義名分の元に、賄賂が行き交う社会情勢の国々で自分の患者の手術をセッティングする…、闇社会の一端を垣間見出来た気がします。 あと元ロシア諸国や中東、中央アジアの公正書類は怪しいものなのだな、と読んでて理解しました。 テレビや新聞に不信感が募る昨今ですが、不正を暴く為に邁進する人達もいるのだと、心が熱くなった。2024/04/28

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