内容説明
舞台はテレビのサバイバル番組。抜群の聴力を持つ少年が出場し……。弱肉強食の社会を見据える著者ならではの真骨頂。一気に引き込まれるエンタメ小説。
目次
耳をすませば/日本の読者のみなさんへ/第十七回文学トンネ小説賞 受賞作家インタビュー(二〇一一年収録) プリンターのトナーを使いきる前に ファン・ヒョンジン(小説家)/訳者あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二人娘の父
4
「これがデビュー作!?天才か!」という作品です。面白いのです、小説として。著者の作品はご多分に漏れず「82年生まれ、キム・ジヨン」からでしたので、描く世界の幅広さには改めて驚かされます。なんという才能だろうか。内容的にももともと放送作家だったという背景がよく分かるものになっており、エンタメ業界の裏側をのぞくような楽しみも。しかし本当に人物描写が上手だな、と思いました。小説を書くというのは、やはりある種の特異な才能であることを感じます。名作!2024/03/31
luce
0
これは傑作。2024/04/10