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内容説明
電子版は本文中の写真を多数カラー写真に差し替えて掲載。
早稲田大学在学中に起業、卒業するや別荘地や住宅地を精力的に開発した堤康次郎。その軌跡は、公務員・会社員などの新中間層(サラリーマン)の誕生や都市人口の増大と重なる。軽井沢や箱根では別荘地や自動車道を、東京では目白文化村や大泉・国立などの学園都市を開発した。さらに私鉄の経営権を握り、百貨店や化学工業も含めた西武コンツェルンを一代で築くが、事業の本分はまぎれもなく「土地」にあった。厖大な資料から生涯を読み解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nishiyan
16
毀誉褒貶激しく、また虚実入り乱れて語られることが多かった西武グループ創始者堤康次郎の評伝。彼が手掛けた事業に記述を絞ったことで実業家・堤康次郎が「土地の堤」と呼ばれる所以が描かれている。西武グループを作り上げたのは「土地神話」を前提にした過度な借り入れと過小資本による企業統治。堤義明には西武グループは「家産」として、堤清二は西武百貨店(セゾングループ)の「事業」と堤康次郎の「思想」が受け継がれたという終章の見立ては刺激的だった。セゾンの思想と事業モデルの類似性から源流を彼に求めるのはさもありなんと思った。2024/05/11
ごん
8
最近は読書メーターに登録しないものばかり読んでいたので感想を登録するのが久しぶりになってしまいました。堤康次郎についての著書です。政治家でもあり企業家でもあった彼ですがこの本で取り上げているのは経済活動のみで、破茶滅茶な私生活については触れられていません。土地を購入して価値をつけて売却するのが、この人の商売のやり方ですね。それは別に堤さんの専売特許ではなく昔の日本には同じような商売で儲けている人がいっぱいいたのだろうなと思います。少し読むのに忍耐力がいる本でした。 2025/08/01
Kooya
6
堤康次郎の生涯を概観しながら西武グループの発展について論じた本。派手な女性関係で有名な康次郎だが、本書は彼の人物像にはあまり触れず、あくまでも事業史に焦点を当てている。経営における康次郎の特徴は「新中間層の生活水準向上」「公共性と営利の両立」「部下の派遣を駆使した実質的な経営権の奪取」の3つに集約される。実際、1つ目の要素には箱根や軽井沢での土地開発が、2つ目には戦時下での糞尿輸送や流木の引揚げ事業が、3つ目には旧西武鉄道の買収が該当する。(コメント欄へ続く)2024/04/06
ああああ
4
武蔵野鉄道の経営は、康次郎を中心とする箱根土地系の経営陣のもとで次第に回復していった。箱根土地系の山名義高が専務取締役・社長として敏腕をふるうようになった1932年からの営業成績をみると、表5-3のように旅客収入、貨物収入ともほぼ一貫して増加し、1938年下半期以降は営業収支の赤字が解消した。武蔵野鉄道は、この間さまざまな増収策を試みた。192 1933年上半期の『営業報告書』によれば「沿線の開拓も愈本格的になった。さらに、遊覧客やハイキング客の誘致にも積極的に取り組んだ。1942024/08/19
carrion_crow
3
西武グループの創業者、堤康次郎の事業活動に話題を絞った評伝。「政治家としての側面や家族関係には立ち入った言及はしていない」とあり、正直それ誰が読みたいの感は……。 多岐に渡る事業の経過が淡々と紹介される構成で、すごい自転車操業にもかかわらず事業にベッドし続けるすごいエネルギーの人だったんだな、というのが逆に伝わってくる感じはした。 家族関係としては康次郎の死後、息子達による事業の行きつく先が触れられており、そこが結局の答え合わせ感があって一番面白かったかもしれない。2025/12/28
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