出版社内容情報
ナポレオン侵入当時のロシアを舞台に国難を阻止しようと全国民が立ちあがる姿を生き生きとした風俗のうちに描き出す。歴史的人物が数多く登場し国の歴史を語る一方で個人の歴史をからみあわせて描く壮大なロマン。 小学校高学年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆき
9
ナターシャという女の半生でした。戦争と貴族と女と・・って感じです。恋愛に舞い上がる少女時代と、がっしりと家庭を守る女性としての充実期。2016/12/13
がんぞ
5
最初期の構想は「1825年デカブリストの乱で専制打倒を目指し蜂起した青年貴族の一人が流刑されていたシベリアから30年ぶりにモスクワに現れる」ものであった。しかし着手してまもなく「乱」本体を描かねばと思いなおし、反乱を描くためには主人公の人格形成期…ナポレオン戦争(!)そして「ボナパルトのフランスに対する勝利をそれ以前の我国の敗北と恥辱を描かずに書くのは気がとがめた」…1805年アウステリッツ会戦前夜にさかのぼる/本書はロストフ家の娘ナターシャが少女から再婚のアンドレイに嫁ぎ豊潤なロシア女になるまでを中心に2017/08/22
伊室茨
0
時はナポレオンがロシア遠征の時代。ナポレオンが首都モスクワに侵攻されそうと危ういときが舞台。でも結構純粋な話ですよ。2009/12/10