漆に魅せられて

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漆に魅せられて

  • 著者名:スザーン・ロス
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 桜の花出版(2024/03発売)
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  • ISBN:9784434210129

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内容説明

漆の新たな魅力を開拓しつづける英国人漆芸作家スザーン・ロス初のフォトエッセイ。漆との衝撃の出会いから、日本への片道切符の旅、弟子入りした伝統工芸の世界、能登半島の美しい自然、輪島での古民家を改造した家とアトリエでの暮らし…。漆文化は縄文時代以来9000年以上の歴史を持ち、世界遺産に登録された日本の寺社は日本産漆でしか修復できない。その日本の漆がいま存続の危機に立たされている。著者は、自然や周囲の人々との調和を大切にして1万年以上も平和な時代を築いた縄文の精神と、世界最古の日本の漆文化を残したいと奮闘している。日本の未来は日本文化の中にあると語る著者の作品やアトリエの魅力がつまった本。2015年刊行書籍の待望の電子化。
◆スザーン・ロス 1962年イギリス、ロンドン生まれ。美術とデザインを学んだ後、来日。1990年より輪島在住。石川県立輪島漆芸技術研修所で人間国宝の先生方より教えを受け、さらに人間国宝・小森邦衛先生に師事。そのかたわら個展や伝統工芸展などで作品を発表。第16回金沢城兼六園大茶会展で石川県知事賞受賞、石川県伝統工芸展入選ほか受賞多数。ニューヨークのメトロポリタン美術館、日本国際交流センター、ロンドンの大和ジャパンハウス、フロリダのモリカミ博物館、ハワイのホノルル美術館他で漆のワークショップと講演を開催、URUSHIの普及に努めている。漆産地の人々が同じ傘の下に集まり、職人を助け、世界レベルで漆についての教育を行うことを願い、全国の漆産地の訪問を続けている。また、かつての自身のように、漆を学ぼうとする外国人が、もっと漆に親しめる環境を作ろうと努力を続けている。2024年1月の能登半島地震で被災し、家やアトリエ、作品や道具の多くを失うも、輪島塗復活のために頑張っている。

目次

漆 うるし 言葉では表現できない美しさ
ロンドン時代 一人遊びが上手な少女
クリエイティブな家族 ないものは自分で作る豊かな暮らし
子供時代の想い出 辛い経験も次のステップのための神様の導き
アートの道へ 漆に本当の美を見つけて
初めて来た日本 何とかなるわ…Oh my goodness !
日本の美意識 アンバランスの中のバランス
縁を大切にする 物事にはすべて意味がある
輪島での暮らし 古民家を改造した自宅
漆の道は苦労の連続 本格的な修行を始めて
牛小屋を改造した工房 大地震でもビクともしなかった昔の柱構造
日本の四季の美しさ 自然からエネルギーをもらって自然に返す
お客さんと心を結ぶ 作り手の思いに使い手の工夫が加わって完成する
漆の魅力 日本人と縄文文明
日本の漆を取り戻そう 消え行く九千年の漆文化
万能の素材─漆の美しさ これほど自由な表現ができる素材は他にない
漆と日本の未来 若い人たちが未来に希望を持てるように
パッションを持って夢を追いかけよう かけがえのない、あなたらしさを大切に
イギリス人から見た日本 良いところをどんどん捨てている日本人
自分の人生を楽しもう 子育てが終わってから第二の人生を
あとがき