内容説明
学習者が輝く授業をつくろう!日本語教師は、十人十色。それでいい。それがいい。教師を取り巻く様々なオキテ「~でなければならない」を創造的に壊し、学習者の力を最大限に引き出す秘訣。
目次
第1部 教師論(日本語教師は接客業である―学習者を知り、理解することがすべての第一歩;チームワークで乗り越えろ―海外で教育効果を発揮するチームワーク)
第2部 表現論(教師は仕掛け人である―工夫次第で学習者のモチベーションがぐんと上がる;制約のなかで戦え―与えられた条件で最大の効果を上げる教師のワザ)
第3部 感情論(笑う門には福来る―笑いは学習を促進する;感情をシラバスにする―学習者が自分の気持ちを伝える活動)
第4部 活動論(「地雷」をあえて踏む―「地雷」が思考の壁を打ち破る;演じないロールプレイ―もっと自由に楽しく活用してみよう;教師は何もしなくていい―学習者が主体的に学べる環境作り;「楽しい日本語授業」の条件とは何か?)
座談会 ときめく授業を作るには
著者等紹介
五味政信[ゴミマサノブ]
一橋大学名誉教授、特任教授
石黒圭[イシグロケイ]
国立国語研究所教授、一橋大学連携教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nobu A
3
タイトルに惹かれて購入し、読了。教師主導型から学生主体の学習に変わり、久しいが、クラス全体の学習者の能力を上手に引き出すのは簡単ではない。「教師論」「表現論」「感情論」「活動論」の4部構成で9本の論文が織り成す。各章とても興味深く、勉強になる。所属するプログラムの性質やスケジュールの制約上、紹介されているアイデアを授業に効果的に組み込むには熟考する必要はあるが、「学生が来るのが楽しみな授業」という原点を思い出せてくれた。忘れないうちに来学期、幾つか取り入れてみたいと思う。2016/08/04
ena
0
明日にでもできそうなヒントから色々と。掟破りとあるように、あ、こんなことしていいんだ、ちょっと挑戦してみようかな、といつもの凝り固まった授業をちょっとぶっ壊したくなる。もちろん、学習者、状況でアレンジ加えて。/p.94のいいまちがいのやつ、面白かったな。単純におもしろいし、日本人でも間違えるんだよん!って思えるし、変な緊張が取れそう。/教師のあり方としては、常々思っていたことと重なることがあって共感できた。/地雷をあえて踏むっていうのは、すごく興味があるし、学習者の心にも一生残るんだろうけど、怖いな…!2016/08/24