民主主義へのオデッセイ - 私の同時代政治史

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民主主義へのオデッセイ - 私の同時代政治史

  • 著者名:山口二郎
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  • 岩波書店(2024/03発売)
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  • ISBN:9784000248969

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内容説明

自民党に対抗する中道左派を築き,政権交代のある民主主義を作ろうとした政治学者は,政治に何を見,どう関わってきたか.昭和の終わりから安倍政権後まで,期待と挫折と試行錯誤が繰り返された三十余年を,いま率直に振り返る.自身の日記を織り交ぜて同時代政治をたどる回顧録.オルタナティヴを見出す挑戦は終わらない.

目次

プロローグ 政治システム転換という夢
第一章 一九八九年という幕開け
1 アメリカから見た昭和末
2 政権交代のあるデモクラシーという発想
3 一九八九年参議院選挙と土井ブーム
4 湾岸戦争と護憲のイメージ低下
5 土井ブームとは何だったのか
第二章 冷戦終焉と憲法論議の転回
1 湾岸危機と憲法論議の転回
2 創憲論の意図
3 平和基本法をめぐって
第三章 政治改革と政党再編の幕開け
1 佐川急便事件と自民党竹下派の分裂
2 政治変革を求める新しいプレーヤーの登場
3 政治改革ブーム
4 改革派の運動
第四章 細川政権と選挙制度改革の実現
1 初の政権交代に至る道
2 政権交代をめぐる歓喜と恐怖
3 細川政権による政策転換
4 政治改革法案をめぐる混乱
第五章 保守本流のアンカーとしての村山政権
1 悲運の羽田政権
2 政権をめぐる攻防戦
3 村山政権と社会党の政策転換
4 村山退陣と新党結成の失敗
5 社民的なものが生き残るチャンスはあったのか
第六章 Intermezzo イギリス滞在記
第七章 小泉構造改革と野党の再構築
1 自己責任時代への転換
2 小泉ブームと「改革」の時代
3 民主党の成長と混迷
4 二〇〇五年郵政民営化総選挙
第八章 政権交代の実現
1 小沢一郎の登場
2 第一次安倍晋三政権と参議院選挙
3 大連立構想の挫折から政権交代へ
4 政権交代選挙
第九章 民主党政権の誕生と迷走
1 政権交代の高揚と鳩山政権
2 民主党らしさをめぐって
3 鳩山政権の崩壊
4 菅政権の成立と参議院選挙
第一〇章 三・一一と民主党政権の挫折
1 東日本大震災と福島第一原発事故
2 脱原発と菅首相の退陣
3 野田政権と民主党の分裂
4 衆議院解散と民主党政権の崩壊
第一一章 安倍政権と戦後政治の行方
1 第二次安倍政権と戦後政治解体の動き
2 権力の集中と行使
3 対抗運動の展開
4 野党共闘の構築
第一二章 野党再編の模索
1 民進党分裂と立憲民主党の登場
2 コロナ危機と政党政治の漂流
3 衆議院選挙の敗北と野党の混迷
エピローグ 終わりなきオデッセイ
参照文献
あとがき
年 表
事項リスト
人名リスト

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

お抹茶

4
当事者としての振り返りも含め,1990年代からの野党の動きを総括していく。著者の政治信条は明白で,切歯扼腕,欣喜雀躍度合いが著作や日記の引用から浮かび上がってくる。社会党のときから現在の立憲民主党まで,「大きな目的よりも自己満足を優先するというのが野党の政治家で,1990年代以来何回も失敗している」とまとめる。著者が望むような,社会民主主義政党と穏健保守による新しい政治勢力の形成という進歩派側の政党再編プロジェクトは,細川政権前夜の頃から何回も挫折した。野党側から見た日本政党政治史としても興味深い本。2024/02/10

takao

3
ふむ2024/04/13

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