ステラ・マリス

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ステラ・マリス

  • 著者名:コーマックマッカーシー【著】/黒原敏行【訳】
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 早川書房(2024/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 840pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784152103109

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内容説明

1972年。二十歳の数学者アリシアは、自ら望んで精神科病棟へ入院した。医師に問われるままに彼女は語りはじめる――数学と死に魅せられた自身の人生、原爆の開発チームにいた父、早世した母、そして最愛の兄ボビー。静かな対話から、孤高の魂の痛みが浮かび上がる。『通り過ぎゆく者』の裏面を描く異色の対話篇

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

42
『通り過ぎゆく者』を補完する“兄妹”作品。あちらの感想では「集大成」と書いたが、正確に言うならばこの二作はマッカーシー文学の源流もとい淵源であり、文字通りの世界観を純粋な形で小説にしたものではないか。『通り過ぎゆく者』がフィジカルならば、この『ステラ・マリス』はスピリチュアルを担う作品として読んだ。衒学的な対話は難解だが作品自体はとても読みやすい。尋常ならざる視覚と視野、物理学と哲学が交錯するところに生まれた独特の死生観。文学において唯一無二の超越的存在であることを再確認できる圧巻の巨編であった。2024/03/20

hikarunoir

11
遺作二部作、兄妹の妹編、兄の苦悩の源に遡る。表題は妹の入る精神病院。彼女と医者の徹底的対話。物理から数学の苦しみへ。二人の父の所業が明確に。2024/04/29

ギンテマリン

11
「通り過ぎゆく者」の先に読んでしまった。文字面は追えるのだが、集大成ともいわれる作品のごとく、百科全書的風体を成していて、残念ながら一回読んだだけでは「なんじゃこりゃ?」感が頭の中で出てしまった(焦)しかし、著者のかねてから興味のあった数学の分野に、宇宙論が交錯した世界観は、遺作にして新境地を開いたと思え、亡くなられたのが信じられない程若々しく創造力に満ちたお方だったのだろう。また読み返したい。2024/03/24

かりめろ

5
1972年、二十歳の数学者アリシアは自ら望んで精神科病棟ステラ・マリスに入院する。精神科医コーエンとアリシアの対話のみで構成されており、サクサク読めると思ったら全然そうじゃなかった。兄妹二部作ということで『通り過ぎゆく者』のほうも読みたいかというと、これ以上知りたくない気持ちのほうが強い。2024/04/18

shimuratakeda

5
読んだ。うーん、結局どっちもよくわかんねえ(喜んでいる)! でもやっぱりわかんないからメモなんぞ取りながらもっかい読もうかな、と思わせてくれるなあ。ネットで見た気がするけど『ステラマリス』から読んだ方がいい、ていうのもよくわかるよね。それにしてもかっけえタイトルだなあ、ステラ・マリスて。2024/04/03

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