フレーベル館文学の森<br> アゲイン

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フレーベル館文学の森
アゲイン

  • 著者名:あんずゆき/丹下京子
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • フレーベル館(2023/08発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784577051870

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内容説明

親友との関係、父親のカレー店…何もかもうまくいかずへこんでいたアオイ。ある日、「フードバンクAGAIN」と書かれた建物の前でカンナに会い、引っぱられるように中に入ると、そこは食堂だった。ここが「子ども食堂」で、カンナから家が貧乏だと打ち明けられたアオイは…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

80
大変でもなんとか希望持って、みんなが一歩踏み出す内容で良かった!リアルな問題をリアルに扱った本は大切だ。貧困、コロナによる飲食店影響、子ども食堂、フードバンク、フードドライブの取組、食品ロス問題を取り上げ。コロナで苦しくなったカレー屋の家族と貧困家庭のカレンと関わり、子ども食堂とフードバンクアゲインと、孤食の男の子、食堂での出会い、フードバンクの仕事、受け取った人々の声…不景気…お互いにされる側する側にも+、感謝、喜び、笑顔に。「思いやりのキャッチボール」お互いに思いやる大切さ「助け合って生きていこう」と2023/11/10

☆よいこ

71
児童書。子ども食堂▽人の後にひっついて自分ではあまりものを考えていないアオイは、友人に指摘され疎遠になる。ボッチになったアオイは、転校生のカンナに偶然誘われて「こども食堂」に行く。アオイは子ども食堂で、貧困家庭や孤食、フードロスの問題を知る。父のカレー店が経営難で休業し家族が経済的不安に陥る。そんな中カンナが勇気を出して新しい道に踏み出す姿をみて、アオイも自分ができることがないか考えうようになった▽巻末に解説あり。貧困について、子ども食堂について、フードロス、フードバンクについて。良本。2023.7刊2024/02/09

雪丸 風人

12
主人公はちょっと流されやすい小学六年生。ふとしたきっかけで子ども食堂に引っ張り込まれた彼女が、思わぬ出会いに恵まれ、かけがえのない経験をして、新しい気持ちに目覚めていくストーリーです。彼女が確固たる意思を持てるようになり、胸の内をシェアする場面、ジーンときましたね。意外な助け船もいいわ~。そして、フードロスの話には学びもありました。私も日々の暮らしを見直そうという気持ちになれましたよ。感謝の気持ちがくれる活力。支え合うことで生まれる喜び。主人公と一緒に味わってみませんか?(対象年齢は11歳以上かな?)2023/06/28

遠い日

9
フードロス、子ども食堂、フードバンク、貧困などの今の社会が抱える問題に真っ向から切り込んだ意欲作。「人まかせ」と言われ、ちょっと自信のない小6のアオイが、友だちとの関わりの中で少しずつ、自らの頭で考え、足で経験を積むことで新しい気づきを得ていくひと夏。アゲインという子ども食堂を訪れるうちに、感じることから考えることへ。父の商売も感染症の影響で売り上げは落ちるばかり。当然貧困のことも頭を過る。アゲインでの経験をもとについにはクラスでそれを発信する立場となったり、手応えのある試行錯誤がアオイの成長となった。2023/08/11

エル

5
「ウチ、極貧なの」。これを小学生が言える勇気。確かにアオイにはカンナの気持ちが分からないだろう。極貧生活を送ったことのないアオイには。してもらうばかりで何も考えないアオイはカンナと関わることで貧困やフードロスに目を向けるようになる。タダでもらうことの恥ずかしさや惨めさは体験した人しか分からないし、周りの偏見の目もあるだろう。でもまずは知ることから始めないと何も変わらない。ぜひティーンに、いや大人にも読んでほしい本だ。誰だっていつどうなるかは分からないのだから。2023/10/18

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