双葉文庫<br> 時穴みみか

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双葉文庫
時穴みみか

  • 著者名:藤野千夜【著】
  • 価格 ¥913(本体¥830)
  • 双葉社(2024/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575527346

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内容説明

小六の美々加は、シングルマザーのママに恋人ができて以来、学校の帰り道に道草をするようになった。ある日、黒猫のあとをつけて巨木の根元の空洞をくぐり抜けると、知らない家で目を覚ます。くみ取りのトイレやダイヤル式電話、学校ではこっくりさんに夢中な級友……。どうやら昭和49年にタイムスリップしたらしい。当たり前のように美々加を「さら」と呼び、たっぷりの愛情を注いでくれる小岩井家の次女としての日々が始まった。優しさと温もりに包まれた、ノスタルジックな冒険譚。解説・田中兆子
※本書は2015年2月に講談社から刊行された作品を文庫化したものです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アクビちゃん@新潮部😻

49
「じい散歩」を購入したくて書店に足を運んだのに、こちらの装丁の、みみかちゃんと黒猫が「この本、面白いよ」と囁いたので購入。みみかちゃんに黒猫、囁いてくれて、ありがとう♡ 久しぶりにのめり込んだ読書時間を過せました♪ 小5みみかちゃんが、現代から昭和49年にタイムスリップするお話しです。タイムスリップ先で暮らしていた小岩井家との関係は?とか、ツッコミ所はあるけど(笑)そんなのはどうでも良く、この話し大好き♡ どうして、この話しが好きなのか考えても答えは出なかったけど、好きなのに理由はいらないね(^^) 2024/05/07

ゆきらぱ

25
文庫本の帯に町田康さんが慟哭したと、角田光代さんが嗚咽したと書かれていてこの2人が泣くとは?と思ってびっくりして買って読んでみた。読書メーターの昭和組の皆さんはお読みになるとなんとも言えない気持ちが込み上げてくると思います🎈本当に涙溢るる読書体験でした。色々出てくる昭和49年の小道具、何が胸に刺さりますか?解説の田中兆子さんは「プレハブ教室」「ワリチョー」私は「美季とアップルパイ」🎈小岩井家の人々の優しさも昭和感満載。不適切にもほどがあるより舞台はもう少し前ですね。装丁も絵も可愛い🎈2024/03/24

まる子

24
小学生の大森美々加は学校帰りにちょいと寄り道。ある日、猫を見つけてついて行ったら…。見慣れない場所、パジャマを着ている自分。蓋を開けたらトイレはまさかのくさ〜いボットン!昭和49年(1974年)だったー。一度目はほんのわずかな時間。2回目は8月から1月まで。赤チン、黒板上のスピーカー、先割れスプーンにちょうちん袖のブラウスと、ザ・昭和。小岩井家の「さら」として謎に生活し、ある日さらは…。半年の昭和生活から平成に戻ってきた彼女は小岩井家へ。みんなそれなりの年になっていたけれどいた。児童書のような話しだった。2024/04/08

かつおさん

18
タイムスリップものには違いないが”昭和ノスタルジー”のような作品。汲取式トイレや「ずーとるびー」、こっくりさん、”ナーウ・コマーシャル、等等、昭和の風俗、生活、家族の形など懐かしかった。因みに”ガッツポーズ”はボーリング番組で矢島プロがやったのが始まりではないだろうか。昭和にタイムスリップした平成の小学生、大森美々加が体験した昭和の世界。過去と現在が繋がるエンディングも珍しく、そこがまた良かったりもした。やっぱり、親は子に厳しく時におおらかで、優しく大きな存在だった昭和が懐かしい… 2024/05/11

はなちゃん

8
懐かしい昭和の光景、事柄。それだけでも楽しかったが、こんな不思議な出来事、現実にはありえないと思っていても、いやもしかしたらあるのかも、なんて読み終わったら思ってしまう。人は必ず亡くなる時が来て、時は過ぎ、変わって行くものも多いけど、これまでに様々な人やものが連なって今この世界があるとしみじみ思わされた。2025/01/06

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