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内容説明
【内容紹介】
2024年度・前期連続テレビ小説「虎に翼」のモデルは、日本初の女性弁護士の一人であり、初の女性判事及び家庭裁判所長・三淵嘉子(みぶち・よしこ:主演・伊藤沙莉、脚本・吉田恵里香)。本書では、三淵嘉子の生誕から晩年までの生涯と、嘉子とともに歩んだ家族、友人、同僚たちについて紹介する。
1914年、父・武藤貞雄の赴任先のシンガポールで生まれた嘉子。東京に戻ってからは「何か専門の仕事をもつ勉強を」という教育方針を受けたことから、明治大学専門部女子部を経て法学部に編入、高文司法科試験に合格し、女性初の弁護士となる。その後は結婚して1児を設けるも、夫が戦病死してしまう。逆境の中で、子どもを育てながら戦前は認められなかった女性裁判官を目指すことに。そして判事補に任命されてからは名古屋への単身赴任、帰任後の再婚を経て、女性初の裁判所長になる。そんな嘉子が生涯を賭して成し遂げたかったこととは何だったのか。「女性活躍」が求められる今にあって、その先駆者の生涯が今、明らかになる。
【目次】
はじめに
第1部 三淵嘉子の生涯① 学生時代・弁護士編
第1章 誕生から高女まで
第2章 明治大学女子部法科の時代
第3章 試験に合格、弁護士となる
第4章 戦時下・戦後の苦労
第2部 裁判官編
第5章 裁判官となる
第6章 「女性初」の判事として
第7章 家庭裁判所へ
第8章 「女性初」の裁判所所長として
第9章 退官とそれから
第3部 三淵嘉子をとりまく人々・場所・事柄
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こけこ
4
コンパクトにまとまっていて、読みやすい文章。女性としてというより、人間として奔走した人というのが伝わった。ドラマやほかの本を読んでいないので、この機会をきっかけに、もう少し深く調べてみたい。2024/12/10
あいう
3
朝ドラきっかけで読み始めた。 少年法の改正反対に尽力したと知った。もちろんやたらと罰を与えたら良いとは思わないが、今日の動きをみていると、重罪についてはさらなる改正も必要ではないかと思ってしまった。 三淵嘉子さんは、人柄も実績も素晴らしく、このような人がいたのだなと誇らしくなった。2024/04/28
ゆきぽん
2
朝ドラ「虎に翼」が大好きで、より時代背景や人物像を深掘りしたいと思い読んだ。 大正生まれの三淵嘉子さんがこのような進歩的な考えを持ち人間として仕事と向き合い、後輩のために道を切り拓いたことへの深い尊敬の念と感動を覚えた。 女性が仕事を持ち続けることは今でも容易ではない。しかし、当たり前に享受している今日の権利はパイオニアと言われる先人たちのおかげであることを噛み締めて次の世代へ繋げなければならない。 気持ちが引き締まり、自分の人生へ新しく希望を感じることのできた本であった。2024/09/15
カチ
2
嘉子の「女の人が妻としてではなく、人間として本当に強くなるには、自らの力で生きる自信がついたときではないでしょうか」には深く同感。その嘉子が後年になって、女性の自立と育児の責任の両立が難しいときは、自立を少し先に延ばす他ない、と書いていたのが気になった。その当時は社会の意識として、子育ての責任はほほ母親ひとりに背負わされていたのだろう。2024/08/01
Masaki Sato
1
虎に翼ロスの週明けに読む。法曹になった動機が女性を助けるということに留まらず、弱い人間を助けるということにあるという愛情の深さをうかがい知れる。著者の専門は日本法制史でシンプルでありながら各種文献も掲載されており充実した内容。2024/09/30
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