内容説明
期待の若手が描く圧巻、感動の中国歴史長編!
玄宗皇帝が政治を疎かにし国が乱れていた唐の時代、民を救うため安禄山と史思明が挙兵し、安史の乱が勃発する。だが戦は泥沼化し、国は疲弊する。絶大な人気を誇った力者の娘・呉笑星、史家の長男・史朝義、安家の次男・安慶緒は、命を賭して戦を終わらせようと誓うが――。胸熱の歴史エンターテインメント。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
玄宗皇帝が政治を疎かにし国が乱れていた唐の時代。民を救うため安禄山と史思明が挙兵し安史の乱が勃発する中、命を賭して戦を終わらせようと誓う者たちの戦いを描いた歴史小説。戦が泥沼化して国が疲弊する状況を絶大な人気を誇った力者の娘・呉笑星の視点から、安禄山の次男・安慶緒や史思明の長男・史朝義といった国を思う気持ちは持ちながらも、ままならない現実に抗う者たちの生き様を描いたストーリーになっていて、混沌とした時代では何が正義なのかを判断するのはとても難しいですが、信念を持って生き抜いた人々の姿が印象的な物語でした。2024/04/12
rosetta
28
★★★☆☆安史の乱というマニアックな時代を扱った小説。僅か七年の間に四代の皇帝が就いて、しかも途中で安氏から史氏へ易姓革命が起こったのに国号は変わらず。四代皇帝になった史朝義とその幼馴染で全土に有名だった力者(プロレスラー)朱鳥王の娘 呉笑星。更に朝義の双子の弟で闇に働く殺し屋の黒蛇。この黒蛇が考え足らずに至る所で足を引っ張って、歴史ドラマ以外の人間や家庭を描くパートがウザイウザイ。表紙からして対象年齢は中学生以下だったのか?2024/07/23
ぽてち
25
デビュー作の『震雷の人』、2作目の『戴天』と、安史の乱を背景にした“戦国時代を生きる人々”を描いてきた千葉さんの3作目。本作も前2作の流れを受け、燕の建国から安史の乱の終結までが描かれる。主人公となるのは、角抵(すもう)の英雄を父に持つ呉笑星。女性でありながら父の率いる朱鳥団に席を置く力者(力士)だ。幼馴染みの史朝義と共に、唐を倒すための戦いに翻弄される。この笑星のキャラが絶妙だ。角抵の猛者たちに鍛えられた高度な戦闘技術と、男勝りの肉体を持ちながら、女性としての繊細さを併せ持つ。敵役である黒蛇もよかった。2024/04/20
mitubatigril
9
中華を題材にしてあるけど気になら無い位すんなり読める。 蒼穹の昴以来じゃないかと思ってしまった。 安禄山の乱の後に起きた燕の建国から滅びるその時までが描いていて全く知らなくないけどほぼ知らない状態からで読んでいったけど結論が分かってなるほど思ってしまう位に入り込めた。 さて次はまた平安時代に戻ろうと思う。2024/04/10
toshi
6
昔中国に有った燕という国の物語。 とにかく、文章に凝り過ぎのうえ説明が足りないので状況はなかなか理解できない。 先に燕について調べたので、少なくともそれぞれの戦いの結果は分かっていたから何とかついて行けたという感じ。 敵と味方が混沌としてただでさえ複雑なのに・・・。 また交戦シーンでは描写が稚拙すぎて、池波正太郎のように闘う様子が目に浮かぶようなことは全くない。 折角面白い物語なのに、理解力の無い私には読むのが辛かった。 2024/03/26
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