内容説明
太平洋戦争末期の沖縄で、激しい地上戦に巻き込まれた少年少女たち。少年兵・学徒隊や補助看護隊への動員、学童疎開船・対馬丸の撃沈、「集団自決」など過酷な戦禍に苛まれ、生き残った者も戦争孤児となるなど、人生を大きく狂わされた。大人の巻き添えにされた彼らの体験や視点を通して、二度と戦争を起こさないために何ができるのかを考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
73
「太平洋戦争末期、激しい戦禍に遭った少年少女たち。彼らの体験や視点を通し、二度と戦争を起こさないために何ができるのかを考える。」という本。感想は随時書いてきた。読めば読むほど腹が立つ。明治維新政府……大和人が沖縄人に対して行った同化政策。現代中国が香港に為していること、ウイグル族に為していることを彷彿させる。2021/07/23
とよぽん
56
平和=人権問題だと、つくづく感じる。ましてや、大人によって守られる存在の子どもたちが丸ごと人権を奪われて・・・。沖縄県民に「どうか、何としても生きてほしい」と言い続けた戦前戦中最後の沖縄県知事、島田 叡(あきら)氏についての文章もあった。この本は、後日必ず再読したい。2021/10/15
穀雨
9
前半の鉄血勤皇隊やひめゆり学徒隊の話はもちろん、まったくの民間人として戦禍に巻き込まれた年端もいかない子どもたちの話はそれに輪をかけて悲惨で、粛然とさせられる。対馬丸事件で奇跡的に生き残り、沖縄本島に帰ってきた直後に沖縄戦に巻き込まれた人など、二重三重の苦難を経験した人もなかにはいたことがわかった。2024/12/17
栗山いなり
4
少年少女達がどのようにして沖縄戦に巻き込まれていったのかを記した一冊。本著で記された少年少女達から見た沖縄戦は壮絶としか言いようがなかったな。当たり前だが気分良く読めるはずがなかった2022/07/02
belier
2
沖縄の各地から沖縄戦の体験談をケース毎に多く収録。読むのはかなりつらいが証言を通して、具体的な状況がくっきり見えてくる。それは、島という小さな生活の場が地上戦の舞台となり、自国の軍隊も一般人の命を守る気がないとなると、住民の運命はどうなるかだ。この本は沖縄戦で年少者が被った種々の状況をカバーしているが、わかりやすくコンパクト。多くの人に読まれるべきと感じた。2022/09/06