歴史文化ライブラリー 521<br> 摂関家の中世 - 藤原道長から豊臣秀吉まで

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歴史文化ライブラリー 521
摂関家の中世 - 藤原道長から豊臣秀吉まで

  • 著者名:樋口健太郎
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 吉川弘文館(2024/03発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784642059213

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内容説明

天皇を代々支え続けた摂政・関白。その地位は他の貴族を圧倒する絶大な権力を握っていた。藤原氏の摂関政治が隆盛を誇った平安後期から豊臣秀吉の関白就任まで、天皇や天皇家との関係を通して、摂関職の継承と権力の変転を描く。後継者の早世、家督争い、政治抗争による解任…。幾度の危機を乗り越え、その都度新たな価値を創出した摂関家の歴史。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Toska

21
摂関家が天皇との外戚関係によって権力を手に入れたのは誰でも知っているが、そうした関係が失われた後も一定の影響力を保持できたのは何故なのか?これは確かに盲点だった。院や武家など新たな政治勢力が勃興する中、粘り強く存在のための戦いを続ける摂関家の当主たち。彼らの目線から日本中世史を捉え直すと、今まで見えなかったものが見えてくる。文章も明快で読みやすい。ただ、似たような人名が大量に出てくるのがネック。通とか経とか基とか師とか、摂関家人名組み合わせガチャができるのでは。2024/10/17

MUNEKAZ

19
藤原道長の「摂関政治」はみんな知っているが、そのあとの摂関家のことはあまり知られていない。「なぜ五摂家に分裂したか」「なぜ秀吉が関白に叙任されたか」こうした疑問に対し、中世の摂関家の歴史を紐解くことで答えてくれる。中世を通して摂関家は天皇との関係が希薄化し、代わりに武家との一体化を推し進めた。それは生き残るための変化であり、著者は豊臣秀吉の「武家関白」もそうした流れの極致にあるとする。生物が生き残るために自らを変化させるが如く、摂関家も「摂関」という特別な家職を守るため、進化し続けていたのだ。2024/04/26

アメヲトコ

12
摂関政治の全盛期として登場する藤原道長以降、摂関家とはどのように中世を生き抜いてきたのかを通史的に見た一冊。五摂家が互いに熾烈に競争しつつ、不測の事態に翻弄されながらも時代に応じて自らの役割を模索していくプロセスが興味深いです。しかし本文中で無能無能連呼される近衛基通よ。2021/07/19

しが坊

11
摂政・関白の誕生から近世初頭までの摂関家の歴史を、「摂関」という地位に着目して概観した書。 史上初の幼帝・清和の即位を受け母后の代理として政務を執った摂政、嵯峨上皇以来内裏に入れない上皇の代わりに天皇の後見を務めた関白は、「摂関」という地位によって得た政務能力・有職故実を武器に、院政や武家政権の誕生や発展など、時代の変化に対応しながら生き延びたのである。 豊臣秀吉の関白就任が、平氏政権以来武家と結びながら地位を保ってきた摂関の「武家化」の帰結であった、という考察は腑に落ちた。2021/05/07

不純文學交遊録

10
サブタイトルに惹かれた。藤原道長から豊臣秀吉まで…そう、近衛前久の猶子となった秀吉も、藤原氏であり摂関家なのだ。摂政は天皇代行であり、関白は天皇の補佐役。摂関政治の全盛期は道長・頼通の時代だが、院政は摂関政治の否定から始まったわけではない。また、摂関の世襲が確立したのは五摂家が分立した鎌倉時代である。中世から近世にかけての歴史は、武家政治の視点で語られるのがほとんどだから、京都の公家社会から描かれた本書は、新たな気付きをもたらしてくれる。2021/08/30

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