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内容説明
世界は、インフレの恐怖を忘れてしまった――。欧州最大の銀行HSBCの上級経済顧問による、おカネの価値が減り続ける時代の経済サバイバルガイド。政府のインフレ容認は「絶望」の始まり? インフレが生み出す「勝ち組」「負け組」の特徴とは? インフレの謎がすべて解ける!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
63
やっと読み終わったけど、難しい(笑)勉強になりました。2024/05/15
壱萬参仟縁
45
重要箇所はゴシ太活字。インフレは一部の人から資産をむしり取り、残りの人に分配する、不公平なメカニズム。大打撃をこうむりやすいのは、限られた現金しか持たない貧困層、年金受給者(32頁)。一方で、インフレは強力とはいえ完全に非民主的な富の再分配の手段になりうる(140頁)。金融当局が財政当局を支配するべきだ(200頁)というが、植田総裁は財務省に言われているのでは? とも思われた。2024/08/08
よっち
29
おおむね冬眠を続けてきたインフレは、本当の意味で死んだわけではなかった。なぜこのような現象が起きているのか。どのような対策が必要なのか、過去の歴史から探る1冊。1970年代と1980年代の経済の主な筋書きを形作ったインフレとの戦い。コロナ禍のロックダウンなどの揺り戻しで深刻化した現状。アメリカの南北戦争やブラジル、ドイツ、イギリスなどの事例を取り上げながら、政府の対応次第では格差を拡大させ、さらなる事態の悪化を招く可能性を紹介していて、個人的な対策を書いてある本ではなかったですがいろいろ参考になりました。2024/04/04
shikada
22
過去のインフレの歴史を振り返る一冊。現在進行系のインフレについて気になり手に取ったけれど、金融政策の話など、自分には理解が難しい部分も多かった。インフレが進むと、現金の価値がどんどん落ちていく。そのため現金の蓄えしか持たない人の生活を苦しくし、債務を抱える政府や企業の負担を軽減する。物価上昇と賃金上昇は必ずしも同時には進まない。大企業は、原材料の高騰などにより増加したコストを顧客や下請けに転嫁できるが、そうしたコスト増のあおりを受ける人々の賃金は簡単には上がらない。2024/04/16
Mark
18
図書館で借りて、飛ばし読み。 過去に世界のあちこちで起きた、時にはハイパーインフレをも称されるひどいインフレ事例を取り上げ、それらの主要因が経済政策以外の偶発的なものだったことが多い、ということを述べたいようだ。インフレを回避できたと政治家たちが喧伝しても、政策の効果だったのかどうかは随分と時間が絶たないと評価できない。 別の本の受け売りだが、政策でインフレを抑えることはできても、デフレにつけるクスリはないとのこと。経済屋の雇用対策のために、連中に手が出せるインフレを誘導されても迷惑千万だと思っている。2024/08/20