角川書店単行本<br> 未来経過観測員

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角川書店単行本
未来経過観測員

  • 著者名:田中空【著者】
  • 価格 ¥1,925(本体¥1,750)
  • KADOKAWA(2024/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041146378

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内容説明

超長期睡眠を使い、遥か先の未来を記録し続ける職業「未来経過観測員」。借金返済のため、未来経過観測員となったモリタは、百年ごとに一度目覚めて人類史を観測することになる。希望に満ちた未来を期待していたモリタだったが、あるとき目覚めた未来で人類絶滅の危機に遭遇してしまう。進化したAIとバイオテクノロジーが生み出した不死身の怪物が地球上を埋め尽くしていたのだ。モリタは球体型のポストヒューマン・ロエイと共に地球を離れ、未来の観測を続けながら宇宙に安住の場所を探すことになるのだが……(「未来経過観測員」)。表題作ほか全二作を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

本の蟲

12
超長期睡眠技術が確立され、百年ごとに目覚めて人類の行く末を観測する仕事についた主人公モリタ。AIやポストヒューマンの進化で、わりと早い時期に寿命問題も解決し、観測員の意義もなくなったかに見えたが…。二転三転する予想外の展開。一月の定点観測を終えて眠りにつくモリタと、ページをめくる読者とが「次の百年後はどんなだろう?」という気持ちでシンクロする。元はWEB小説で、作者は奇抜な設定で有名なSF漫画家らしい。同時収録の短編は、絶滅寸前の人類を描いた切ないお話でこちらも好みだった2024/04/21

むまもめむ

2
『人に想像できることはすべて、ほかの人が実現できる』とは、ジュール・ベルヌの言葉らしい。冒険心をくすぐる数々の物語のエッセンスが、この本からも存分に伝わってきた。やや後向きで受動的な主人公によるこの物語では、『もののあわれ』についても実感することになる。子どもの頃、宇宙の果てについてよく想像した日々を思い出す。風船のように膨らんでいる宇宙は、容器じゃないから膜はないはず。なら『果て』とは?それに『始まり』とは?みたいな。もうひとつの短編も含めて、発想と視点と切り口に驚かされる、心地良い読書体験だった。

参謀

1
超長期睡眠を使い、百年ごとに一度目覚めて人類史を観測する職業「未来経過観測員」。進化したAI、バイオテクノロジーが生み出したBAI体、ポストヒューマンが登場し、環境がその都度壮大に変わっていく。最後はいまいちだったが、こんな世界になりそうとは思えた。携帯電話からスマホへの移行も短期で、ネット取引、SNSは爆発的に拡大。そしていまや生成AIが生まれ仕事もプライベートもこれまでとかなり違ったことになりそうと思えばね…下手したら100年後に人類はいるのかとも…短編はいまいち…漫画家でもあるそう(絵柄は微妙…)2024/03/24

ユーリル

1
未来経過観測員の方は電子で読んでいたのでボディーアーマー目当てで購入 ボディーアーマーと夏目漱石とは何なんだろうと読み始める 読書好きならグッとくる話だった。2024/03/23

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