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内容説明
私たち生物が避けて通れない「老化」。老化がもたらす不都合は、できることなら体験したくないものだ。
不都合の到来をできるだけ先延ばしにし、到来してもつらいものとせずやり過ごすためにはどうしたらいいのか。
在宅医療の現場で多くの患者さんや家族と接してきた医師がそのコツを伝授。
さらに老化の後にやってくる死ともなれば、その準備も、となると気が重く、できれば考えたくないことだ。
しかし準備はおろか、想定すらしていないと、いざというとき慌てふためき、理想の最後を迎えられないかもしれない。
健康なうちからできる準備を著者が指南。
最後まで正々堂々と、寿命をまっとうするために――生きる勇気が湧いてくる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
馬咲
5
テクニカルな老後対策本のつもりで気まぐれに手に取ったが、そうした内容に収まらない、今の日本社会を取り巻く空気への強い問題意識に根差した一冊だった。在宅医として「終末の迎え方」を巡る様々な患者と家族の複雑な思いと向き合い、自身も学びを得てきたという著者だからこそ、「周囲に迷惑をかけたくない」という要介護者の気持ちを「公助・共助は不要」に読み替えたり、生産性・有用性等を尺度にして「命の選別」を制度化するような議論への批判は力強い。私は多分想定されている読者層からは外れている身だが、大いに勇気づけられた。2024/05/23
zumi
4
同年代の友人、知人の訃報を聞くたびに明日は我が身かと思い知らされる今日この頃。 「人生最終コーナーの歩き方」もなるようにしかならないから、と構えていたわたしではあったが、やはり知っておくことも必要だとこの本を読んで改めて思った。 終末期、自分らしく生きるため、してほしいこと、ほしくないこと、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)を前もって準備しておく。 心肺蘇生行為は望まないが苦痛を取ることが期待できる治療はok。 寝たきりや認知症をなってはならないと位置づけることはこれらの人を排除する思考に繋がる 2024/10/06
coldsurgeon
4
一人ひとりが最後まで、寿命が尽きるまで、幸せに生きるために、どのような物質的なそして心の準備が必要なのだろうか。生産性がないと言葉でひとくくりにされる人たちへの、医療や介護が負の遺産へとつながると喧伝する時代の空気に流されないようにするために、しっかりと考えるべきだろう。老化に伴う様々な心身の機能低下は自然の摂理であり、認知症や寝たきりを「なってはならないもの」と扱うべきではない。社会全体として、しっかりと受け止めていくべきだろう。そして個人は、死への心準備を怠らないようにすべきだ。2024/04/27
Shinjuro Ogino
2
普通の話題だと思ったが考えさせられた。幾つか。1)本人(家族を含む)に悪い情報(死期など)を伝える時は、医療サイドも患者サイドも十分予習して心の準備をしておく。聞きたいことを考えておく。2)患者は、自分がしたいことと併せてされたくないことも明らかにする。胃瘻、救命措置、救急車等。ただし胃瘻は今では悪くない。3)ACP(人生会議)のキモ3点は、説明(医者からどこまで聞きたいか)、場所、(最後の)方法。4)DNARを免罪符のように考えて何もしない医師がいるが、患者の最後のためにやれることは尽くすことが必要。 2024/05/31
神谷孝信
1
死を意識してでの日々を大切にしてでの生き方を考える糧となる内容。42024/06/09
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