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内容説明
「この草子、目に見え心に思ふ事を」。栄華を誇った中宮定子を支えた女房・清少納言は、なぜ膨大な言葉を書き残さなければいけなかったのか……。痛快な批評が笑いや哀感と同居する、平安朝文学を代表する随筆。ユニークな視点と鋭く繊細なまなざしですくい取った世界観を、歯切れ良く瑞々しい新訳で。「ここにもあった、いとをかし」。解説、年譜のほかに、位階、装束、牛車、建物などの図版資料を含む、宮廷生活ガイド付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
22
「清少納言を求めて、フィンランドから京都へ」は楽しかった。これがきっかけで読む気になる。4か月ほどかかる。静少納言という人、私には、すごく頭の良い人だけど、内心に抱える「微妙な悪意」が際立つ人に見える、だから彼女の書くものは面白いのだ。例えば「何ひとついいところがないもの→見た目が残念で、さらに性悪の人。洗濯糊の腐ったよう」、「見たくないもの→高くもない身分の人が、子どもをたくさん作って世話に明け暮れている姿」、「警戒させるもの→いいかげんな奴。ただし、そういう人は、・・・・→2026/05/07
柚木あんづ🍉
19
年始に読みたいと思っていたこちらを、佐々木和歌子さんの翻訳で。はじまりが有名なこの一冊は、政敵(藤原道長)に敗れたあと、即ち中宮定子がすべてを失った後に書かれたもの。清少納言がどうしても書き残したかった日々なのだ…ということを知ったあとに読むと、この軽やかな筆にも深い意味があると感じます。新年や冬の描写がとても良く、しばらく持ち歩きながら今日はこんなことがあったのだな、と楽しんでいました。負けた側の文章が千年以上存在していることもそうそうないと思うので、このわちゃわちゃが読めて良かったと心から思いました。2026/01/08
ゆう
12
教科書で目にしていたはずなのに、こんなに面白いとは知らなかった。平安時代の人間など、下手をすれば外国人よりも遠い存在に感じていたが、現代語で生き生きと訳されいて、距離が一気に縮まる。噂話に拗ねて出仕を控えたり、気の利いた一言に救われたり、はしゃいで怒られたり、泣いたり笑ったり......本当に、今の自分たちと変わらない人間が生きていたのだなあ。2026/04/16
えつ
12
図書館本。文庫にしたら分厚いかな、とも思ったけど、こちらの新訳はとても読みやすく、頭にもスッと入ってくる感じ。清少納言の感性の豊かさを感じた。図書館で借りてしまったけれど、これは手元に置いておきたいと思った。あと、他の訳も読んでみたいと思えた。2024/06/16
真琴
12
“春はあけぼの”で始まる『枕草子』は、清少納言が定子サロンで見て感じ考えた膨大な随筆集。政治的なしがらみもあり華々しい時は長くはなかったけれど、清少納言の「いとおかし」が詰まっていた。(百合要素は微笑ましい)。読みやすい訳だと思う。 2024/03/28
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