<標本>の発見 - 科博コレクションから

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<標本>の発見 - 科博コレクションから

  • 著者名:国立科学博物館【編著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 株式会社キウイラボ(2024/03発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 600pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784336075635

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内容説明

日本随一のコレクション数を誇る国立科学博物館――美しい標本、それぞれのストーリー。

科博の研究者14名がこだわり選んだ、絶滅種、絶滅危惧種を中心に150種超。
四季折々の自然豊かな環境に、生物多様性を誇る日本列島。トキ、ニホンオオカミ、ニホンカワウソ、クニマス、冬虫夏草、タガメ……美しいカラー図版に、それぞれの種にまつわるエピソードを添えて、絶滅の物語、復活の物語、科学の最前線を知る。
種の保全につながる標本を「再発見」し、未来につなげる、日本列島の生物多様性をさぐるヴィジュアルブック。

【著者】
国立科学博物館
1877年に開館した日本でもっとも歴史のある博物館のひとつであり、自然史・科学技術史に関する国立の唯一の総合科学博物館。日本およびアジアにおける科学系博物館の中核施設として、調査・研究、標本・資料の収集・保管・活用、展示・学習支援を推進している。500万点を超える標本・資料のナショナルコレクションを保有し、上野本館(日本館、地球館)、筑波研究施設(総合研究棟、自然史標本棟)、筑波実験植物園、港区白金台の附属自然教育園で活動を展開している。

目次

i. 幻となった生き物
・ニホンオオカミ
・ニホンカワウソ
・トキ
・トキウモウダニ
・タカノホシクサ、
・コウヨウザンカズラ
・アミラッパタケ
・小笠原諸島の絶滅陸貝

ⅱ. 再発見と復活
・ホソバノキミズ
・ムニンキヌラン
・シマクモキリソウ
・クニマス
・カドタメクラチビゴミムシ
・ハハシマアコウショウロほか

ⅲ. 絶滅寸前種
・日本から絶滅寸前の哺乳類
・日本から絶滅寸前の鳥類
・日本から絶滅寸前の魚類
・日本から絶滅寸前の爬虫類・両生類
・日本から絶滅寸前のチョウ
・日本から絶滅寸前の冬虫夏草
・日本から絶滅寸前のラン

ⅳ. ヒトと生き物
・チシマラッコ
・コウノトリ
・アオギス
・サクラソウ
・ツマグロキチョウ
・タシロラン
・ガムシ、ミズスマシほか

ⅴ. リビングコレクション
・コシガヤホシクサ
・カンアオイ類
・絶滅寸前のシダ植物

vi. 標本の挑戦
・ライチョウ
・ オオサンショウウオ
・ツクバハコネサンショウウオ
・種子がみのらなくなったラン科植物

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

146
日本随一のコレクション数を誇る国立科学博物館だけあって、美しい標本&凄い標本のオンパレード、見事です。 https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336075635/2023/11/30

たまきら

48
ニホンオオカミが表紙です。膨大なコレクションを楽しむのと同時に、現代の研究者による「標本の再発見」も楽しめるカタログです。絶滅してしまったからそこで終わりではありません。絶滅種ニホンオオカミは現在イヌの起源研究において重要な位置にいますし、一時期大問題となったカエルツボカビが100年以上前の標本から検出されたことにより、東アジア起源の(日本在来の)病原体であったことがわかったりしたのも大きい発見でした。新たな研究技術も確立されており、今後も標本の重要性は変わらないでしょう。面白かったです。2024/01/20

neimu

41
朝ドラで牧野富太郎の話をやっているときは植物への関心が高まったが、標本そのものに対してはどうか。科学博物館のような施設が身近にあれば、自分の子供時代も変わっただろうに、たった3冊の図鑑(昆虫・植物・貝)だけをためつすがめつ眺めた日々。それも写真では無く絵だったあの頃。こんな風に来歴や採取場所、再発見された最新の資料など自分の知らない世界が広がる。動植物の普段見たことも無い標本写真の色あせた、その写真さえも感慨深い。トキ、ニホンオオカミのような有名どころに、トキと共に滅びた固有のダニの話など、実に興味深い。2025/02/23

更紗蝦

30
2021年に国立科学博物館で開催された『発見!日本の生物多様性~標本から読み解く、未来への光~』の展示内容を元に編集された本です。標本の美しさを楽しみつつ、絶滅生物について学べる内容となっていますが、「博物館の役割を知るきっかけになってほしい」という意図も読み取れる内容になっています。日本産トキにしかついていないために日本産トキと共に絶滅してしまったトキウモウダニや、新種として記載された時点で絶滅していたサガミメドハギは、読んでいて切なくなりました。2024/01/10

ぽけっとももんが

13
標本を集めるスローガン三つの無とは「無目的、無制限、無計画」だと以前川田伸一郎氏の本で読んだ。とにかく集めに集めるのが肝要。だから保管のための電気代がかかるのだ。物議を醸したクラウドファンディングだけれども、そのことを世間に知らしめる意義は大きかっただろう。標本は美しいし紙質はいい感じだし眺め捲る楽しみ。重いけど。クラウドファンディングの返礼のオリジナル図鑑が届くのがますます楽しみになってきたぞ。2024/04/03

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