サンリオ出版大全 - 教養・メルヘン・SF文庫

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サンリオ出版大全 - 教養・メルヘン・SF文庫

  • ISBN:9784766429404

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内容説明

詩とメルヘン、いちご新聞、リリカ、サンリオSF文庫、映画……

数々の出版物と〈ギフト〉を世に送り出した、1960年代から1980代までのサンリオの多彩な文化事業に迫る

サンリオ創業者の辻信太郎と、詩人のやなせたかしが出会い、抒情とヒューマニズムの夢をのせた出版事業が走り出す。「かわいい」キャラクター事業のかたわら、数々の出版物を世に送り出した新興企業は、他に類のない多彩な文化事業展開をみせ、多くのファンを獲得していった。
大量消費時代に先駆けた1960年代から1980年代までのサンリオ出版を、「女性文化」や出版史のなかに位置づける初めての試み。

★小手鞠るい氏、小池昌代氏、永田萠氏、元『いちご新聞』編集長・高桑秀樹氏の関係者説話も収録
★カラー口絵、図版多数
装画=やなせたかし
装丁=成原亜美

目次

序文 サンリオ出版の時代 小平麻衣子
  第Ⅰ部 雑誌共同体と外部
1 〈……だったら〉の詩情 小平麻衣子
2 詩はだれのものか? 大島丈志
3 『詩とメルヘン』のマザー・グースとアリス 吉田恵理
  第Ⅱ部 女性詩のバリエーション
5 きのゆりと『詩とメルヘン』 米山大樹
6 〈少女〉から〈兄貴〉へ 井原あや
7 言葉を送ること、受け取ること 徳永夏子
  第Ⅲ部 教養ある商品
8 ひたすら信じつづけること 河田綾
9 『いちご新聞』の中の〈文学〉 帆苅基生
10 マンガ雑誌『リリカ』の挑戦 村松まりあ
  第Ⅳ部 産業と科学とフェミニズム
11 サンリオの映画事業とその時代 木村智哉
12 サンリオSF 文庫の小説世界 加藤優
13 サンリオSF 文庫とフェミニズムSFの地平 吉田司雄
  第Ⅴ部 サンリオの記憶
14 風に折れないコスモス、あるいは草原の口笛 小手鞠るい
15 講演 ポエムと現代詩のあいだ 小池昌代
16 夢のはじまる場所 永田萠
17 サンリオが届ける〈ギフト〉 高桑秀樹
謝辞
人名索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おだまん

6
いちごえほんで育った自分としてはもっと言及して欲しかったが、当時は皆無だったジェンダー的指南を含め本当にお世話になったのでした。サンリオSF文庫は復刊してほしいもの多数。2024/03/17

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