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内容説明
「天才の息子なんだから、自分もその可能性があるかもしれない」
なんて心の片隅で思っていたが、残念ながら……
自分は天才ではなかった。
もっと言えば、センスすらなかった。
その事実を早々に思い知らされ、
ジョッキーとして等身大の自分と向き合い続けた27年間――。
(本書「まえがき」より)
誰もが「天才ジョッキー」と評する父・福永洋一が果たせなかった
日本ダービー制覇、無敗のクラシック三冠。
まさに全盛期のトップジョッキーが突如、調教師に転身――。
その大きな原動力になったものとは?
自身の才能を見極め、己と向き合い続けた男の
「思考」と「決断」の軌跡。
【目次】
まえがき──「最初の決断」
第1章 コンプレックス
第2章 岩田康誠
第3章 執着
第4章 慢心と攻撃
第5章 ダービー
第6章 欲のコントロール
第7章 直感と心の声
第8章 影響~福永祐一を作った人々
第9章 パーソナリティ
第10章 転身
「最後の決断」――あとがきに代えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
72
騎手で、今は調教師となった福永祐一さんがご自身の「思考」と「決断」を語った一冊。2024/06/30
なかしー
44
久しぶりに競馬ゲームにハマり、その走りで読んでみた。 氏がキングヘイローと挑んだ日本ダービー初出場の件は、衝撃だった。 当時3年目の氏が、日本ダービーの異様な空気感に飲まれ、脚質とは異なる逃げというか暴走し、4コーナーで気付いた時には馬群に捕まり、惨敗した苦い経験した。以降、計23回ダービーの騎乗依頼を受けた際の糧となった。 天才福永洋一を親に持つ氏は、天才ではなかった苦難のエピソードは衝撃だった。2024/07/17
なかしー
39
読み終えてタイトルである「俯瞰する力」の意味がより理解出来る良い本。とにかく読んでいると自身のエピソード「なのに」ここまで冷静に距離を置いた視点≒俯瞰した視点であり、解像度も高く話されている人は初めてでした。読んでいると福永祐一を成長させるためにはどうしたら良いのか?もう一人の自分がいて、どんどん外部からの変化を取り入れていき、進化し続けていったように読めました。 時に、リーディングジョッキーを目指すためキャラクター変するようなエピソード(他人にも分かるレベル)があるのはスゴイと思いました。2026/06/20
TSUBASA
12
天才と呼ばれた騎手福永洋一氏を父に持ち、数々の名馬に乗って勝利を重ねてきた福永祐一氏。惜しまれながら2023年に騎手引退し、調教師としての道を歩み始めた氏の騎手人生を振り返る。福永氏は感覚よりも理論や原因を追究して俯瞰的に観ることが強みだったとのこと。偉大な父の2世ということでプレッシャーも相当だったようだが、だからこそ自分に向いたスキルを磨き、卓越した騎手としての実力を得られたのかもしれない。その俯瞰する力がセカンドキャリアでも活かされ、福永厩舎から出た名馬が胸躍る活躍をしてくれることを願う。2026/06/21
田中太郎
10
「天才」である福永洋一の息子としてデビュー以来常に注目の的でありながら、日本のトップジョッキーの1人として名を残し続けた福永祐一本人が自身の騎手引退、また調教師としての第二のデビューを果たす直前の現在に、騎手人生を振り返った一冊。「天才」で無かったが故に自省を繰り返し続けてきたことが、この本を読んでもよく伝わってきたし、騎手ではない我々にも学ぶことができる仕事への取り組み方があるように強く感じた。 馬券の勝ち方という本とはまた違うが、競馬というスポーツを知る上で非常に有益な一冊だったと思う。2024/03/24




