内容説明
福島原発事故直後からインターネット上の情報発信によって注目され、放射線調査にも大きな役割を果たした科学者が、サイエンスマインドの大切さを語る。エビデンスのある発信のパイオニアは、いかにして静かな研究室を飛び出し、世界を疾走し、科学を社会のために活用してきたのか。フェイクの飛び交う不確実性の時代に「ぶれない軸」を持って正しい判断をするための強力な羅針盤となる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
武井 康則
13
著者の真面目な人柄はきっと敬服に値するのだろうが、外国のファインマンなどのような、読者を楽しませてやろうという気はないのだろう。仕事でどこに行って何をしての繰り返し。街に出てとか、友人の誰それの話は一切なし。藤原正彦のような青春彷徨もなし。後半、定年近く、東日本大震災の原発事故のデータを手に入ったレベルで分析しツイッターに上げ続けたのは面白かったが、その後はまた今度は音楽院とか、その他。科学者というより段取りの上手い人で重宝される人だろうが、家庭人としてはどうなんだろう。2024/06/11
Go Extreme
2
アマチュアの心でプロの仕事 知りたいという好奇心 楽しそうにやる 科学的思考を軸に判断 鈴木鎮一・精神の気高さ 地道な積み重ね→品格・個性 自分にしかできない研究追及→個性・目の付け所 世界にライバルがどれだけいるか 100点でとまる生活→世界の中でどう競うのか 自分で経験・飛び込んで考える 濃密な修業時代 セレンディピティ・偶然を楽しめるか ×下手にプロの心で物事を判断 自分を測る国際的な物差し 世界の中の自分を知る 間違いはいつか正される 音楽を通じてよき市民を育成 科学のダイナミズムはその繰り返し2024/06/01
Oka
1
タイトルに惹かれて購入。著者の科学への取り組み方が語られている。確かに、これを読むと科学を追求したい気持ちが沸いてくるだろう。とても面白かった。2024/06/06
totssan
1
早野先生の自伝的本。東日本震災後のデータツイートで知っていた。ほぼ日や鈴木メソッドにも関連しているとは知らず、そのバイタリティに感服。とにかく典型的な優等生なので、すんなり記されていることにもかなり高度なものがあり、おいそれとは咀嚼できない点があった(時間かければ咀嚼可)。地震ツイートに関する話題に移ってからは、リアルで見ていたこともありワクワク感満載で読了。2024/04/10
まるた
0
「「科学的」は武器になる」理学部は、見えないものと見ようとする。どこか哲学と通じる部分がある。2024/11/08