内容説明
2014年以降、北朝鮮による拉致問題に進展は見られない。当時の交渉のキーマン「ミスターX」の正体をはじめ、交渉過程やストックホルム合意前後の舞台裏、帰国者の証言を分析した「極秘文書」、田中均氏ら重要人物たちへのインタビューから交渉の行方を追う。解説・斎木昭隆氏。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
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▼著者は朝鮮半島に関わる諸問題、特に拉致問題を取材する朝日新聞記者である。▼拉致問題が報道される機会は減っているが、実は日本政府と朝鮮労働党関係者との接触・交渉は水面下で続いていた。▼著者は、政府関係者や脱北した元北朝鮮高官、蓮池薫氏らに取材を重ねて、秘匿されたきた交渉の舞台裏を紹介すると同時に、拉致問題の今後の課題などを述べている。▼極秘交渉の中身や、元拉致被害者が明かした北朝鮮で出会った他の拉致被害者の言動などの記録はとても生々しい。拉致問題の歴史的経緯と実情を知ることが出来る一冊だ。2024/05/22
おおきなかぶ
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北朝鮮で撮影された横田めぐみさんの不安に怯えた表情を見る度に辛くなる。お母さんの早紀江さんがお元気なうちに戻って来て欲しい。2024/06/14
sheep book
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「拉致して工作員に仕立てあげて日本に送りこむって我ながらいい作戦。あれっ、拉致した人たちが日本で話題になってる。こんな状況で日本に工作員として送り込んでも拉致された人ってすぐにばれるやん。だから送り込むのはやぁーめた」これで拉致された方々が不憫すぎます。本当に日本に帰ってきてほしいです。2024/11/25