内容説明
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2乗するとマイナス1になる数「i」を虚数といいます。プラス×プラスはプラスになり、マイナス×マイナスもプラスになるという事実を私たちは数学の授業で習いました。それなのに、2乗してマイナスになるとはどういうことでしょうか?そんな数、存在するのでしょうか?そもそも数が「存在する」ということ自体、考え方にもよりますが、1とか2とか3が存在するというのであれば、虚数も存在すると言えるのです。そして、そんな“常識外”の数でありながら、単に数学の世界の中だけでの話でなく、思いっきり現実世界で使われているものなのです。本書では、半導体エンジニアとして虚数・複素数を実際に“使っている”著者が、それがどのように使われているのかと、その数学的美しさについて、易しく解説していきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ikedama99
5
後半はかなりはしょった印象はあるが、よくこの1冊に虚数の話をまとめてくれたと思い、また美しさも感じた。「屈折率の虚部}と光の減衰が関係あるなんて思いもしなかった。フーリエ変換、ラプラス変換などもでてくるが、つながり方に違和感は感じなかった。このようなアプローチは面白い。四元数、八元数の話も面白かった。この方の本、また読んでみたい。面白そうだ。 2024/03/27
naoto
2
「はじめての」と謳っているし、装丁も本の厚さからも初心者向けと思ったが、かなり本格的。それでも文系高卒人間としては頑張ったと思うが、フーリエ変換あたりからついていけなくなった。虚数自体は「2乗してマイナスを生む数」でしかないのだが…他の数学本も読んで、がんばる。2025/04/06
uskmal
2
虚数に対するイメージ付けには良さそう。7章が、そのイメージづけの部分でもう少し丁寧でも良いのでは。ページ数の制約があったのでしょうか。2025/01/12
バリバリブーン
1
前半は、虚数を使いたい動機について、現場感覚を取り入れながら順をおって解説してくれたので、すごくわかりやすい。後半は急に難しくなった。というよりわからない。前半のスタンスを通して欲しかったな。2024/04/28
あずびわ
0
虚数の良さがよく分かる本だった。プログラミングや物理など様々な応用例が出てきたので、かなり見通しが良くなった。個人的にプログラミングを少し勉強しているので、使い方のイメージが付きやすくて面白かった。 前半はかなり詳しく書かれているので、高校生でも読めそう。後半はかなり複雑になっていたので、ちゃんとは追いきれていない。2025/01/07