ハヤカワ新書<br> 散歩哲学 よく歩き、よく考える

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ハヤカワ新書
散歩哲学 よく歩き、よく考える

  • 著者名:島田雅彦【著】
  • 価格 ¥1,078(本体¥980)
  • 特価 ¥539(本体¥490)
  • 早川書房(2024/02発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
  • ポイント 120pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784153400214

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内容説明

人類史は歩行の歴史であり、カントや荷風ら古今東西の思想家・文学者も散歩を愛した。毎日が退屈なら、自由を謳歌したいなら、インスピレーションを得たいなら、ほっつき歩こう。新橋の角打ちから屋久島の超自然、ヴェネチアの魚市場まで歩き綴る徘徊エッセイ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いちろく

36
散歩が好きです。20代の頃は散歩の魅力があまり解らなかったけれど、30代になった辺りから少しずつ好きになり今に至る。散歩の哲学??? と思い手にした一冊ですが、飲食店や呑み屋での報告レポートも多くて思っていた内容とは正直違った。それでも、エッセイ的な内容も好きなので他の人の散歩報告を伺う感覚でも楽しんだ。プロローグ記載の抜粋になるが、「ウォーキングと一線を画す」という内容に一番同意した。散歩は目的に縛られなくても良いのだ。2024/04/13

Nao Funasoko

29
元来、歩くことには苦は無い。普段から近所のフィールドを歩くこと、近隣の低山を歩くこと、酒場を求めて知らない街を歩くこと、目的は何にせよぶらぶら歩きは好き。故に本書に書かれていることには共感もあるし、「なるほど、そういうことだったのか」と気づくこともあり。 哲学というには大げさな気もする(笑)が行為について意味づけ理屈づけしてみる(読む)のもまた楽し。2024/04/03

特盛

25
評価3.3/5。哲学というか、散歩に関するエッセイ。江戸時代は人は一日40km歩くこともあった。散歩をすると本を読むように細部から様々なメッセージを読み取れる。また歩行中考える由なきことの数々に、散歩無意識へアクセスできる運動であるとも言う。私は東京に住んでいるが、近代文学の8割は東京が舞台であるらしい。身体性から離れがちな都会に生きる人間としては、歩くことは生きることの実感を取り戻すささやかなきっかけになるかもしれない。なんて思ったら直近読んだマッカーシーの「ロード」も思い出した。2025/01/31

Porco

21
散歩哲学ではなく酒呑みのエッセイ本だ。本人も自覚してるのだろうが時たま思想の強いところを見せてくる。それもある意味よく歩きよく考えるを実践した末のものだと言えるのか? 私は歩きながらぶらつくのも嫌いではないが、考えてみたらそんな時はずーっとイヤホンを着けながら音楽なり動画なりを流していて、脳の4~5割くらいは意識的な聞くという処理に費やしている。なので、物事に耽りながら歩くというのを十数年やれたことがあまり無いことに読み進めていくうちに気づいた。たまには耳栓を捨てて、理由のない散策を可能な限りしよう。2025/06/18

Inzaghico (Etsuko Oshita)

13
実践的なアドバイスがあった。初めての町では、飲み屋街を二往復して店を偵察するとか、地元の客のあとをついて行くとか。その客に「おすすめの店を教えてください」と頼んだというのだから恐れ入る。青森では「地元のやさぐれた感じの爺さん」に行きつけを聞いたが、何を言っているかわからなかった、という落ちまでついている。高円寺の路上飲み会に参加した際、20代の中国人や台湾人が「私たちは一生懸命働きたくないと思っているんですけど、東京に来ると四〇代でもそういう人がいて本当に励まされます」と言った、というところで噴き出した。2024/03/29

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