集英社文芸単行本<br> こまどりたちが歌うなら

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集英社文芸単行本
こまどりたちが歌うなら

  • 著者名:寺地はるな【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 集英社(2024/03発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087718645

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内容説明

前職の人間関係や職場環境に疲れ果て退職した茉子は、親戚の伸吾が社長を務める小さな製菓会社「吉成製菓」に転職する。
父の跡を継いで社長に就任した頼りない伸吾、誰よりも業務を知っているのに訳あってパートとして働く亀田さん。やたらと声が大きく態度も大きい江島さん、その部下でいつも怒られてばかりの正置さん、畑違いの有名企業から転職してきた千葉さん……。
それぞれの人生を歩んできた面々と働き始めた茉子は、サービス残業や女性スタッフによるお茶くみなど、会社の中の「見えないルール」が見過ごせず、声をあげていくが――。
一人一人違う〈私たち〉が関わり合い、働いて、生きていくことのかけがえのなさが胸に響く感動長編!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

411
寺地 はるなは、新作中心に読んでいる作家です。山本周五郎賞候補作ということで読みました。同族企業の濃密な人間関係の中での物語、良作ではありますが、山本周五郎賞受賞するほどのパワーは感じられませんでした。 https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-771864-52024/04/26

青乃108号

359
和菓子屋の事務員としての職を得たコマツマコ。彼女を主役に据えた連作短編集。どうにも真面目な彼女のキャラクターが好きになれず、作品としても散々な印象。サービス残業は一切認めず、昼休みに電話番をさせられる事を嘆く。その他有給休暇や休日出勤やら諸々を逐一嘆く。別に当然の事やないの。サービス残業も昼休みの電話番も。こんな事務員が居る職場で働きたくない。お前は労基の回し者かって感じで相当うざい。彼女の視点で和菓子屋の人々の悲喜こもごもが描かれるのだが、何も心に響かない。過去イチ嫌な主人公として長く記憶に残るだろう。2026/05/17

tetsubun1000mg

311
寺地さん本の読メデータを見ると、始めて読んだ「大人は泣かないと思っていた」から17冊目にもなっていた。 好みの作家さんなので自然と選んでいるんだろうなあ。 賞を取った「水を縫う」などの長編も良いが、小さな和菓子会社のいとこ社長に採用されて働き始めるという舞台設定が面白い。 登場人物も少なめなのだが、地方の中小企業にいかにもいそうな人物設定とセリフが効いている。 これに意見するだけではなく、生真面目な社長を会長が辞めさせて復帰すると宣言した時に、社長を支持する社員たちが次々と声を上げるシーンが一番良かった。2024/05/31

Karl Heintz Schneider

290
親戚の伸悟が社長を務める吉成製菓に拾われる形で春から事務員として勤めることになった茉子。昭和の香りを色濃く残す旧態依然とした社風に戸惑い、反感を覚える。入社早々、言いたいことを言う彼女にハラハラしつつも、よくぞ言ってくれました!と喝采しながら読み進める。でも、彼女にはそうしなければいけない、自分を許せない過去があって・・・。和菓子+お仕事小説とくれば、どうしたって「和菓子のアン」を思いうかべる。でもほんわかしたアンと違い茉子はかなりの硬派。社内の人たちとぶつかりながらも少しずつ打ち解けてゆく姿が清々しい。2024/05/28

seacalf

268
『タイムマシンに乗れないぼくたち』でがっちり心を掴んでくれた寺地はるなさん。今回は和菓子屋さんで働く人々を描いた小説。日常に潜んでいる他者とのすれ違いで味わうモヤモヤ感を上手に掬いあげてくれるので「その気持ちよくわかるなあ」と思わず唸ってしまう。パワハラだったり、フォロー不足が招いた遺恨であったり、問題山積ではあるが、正義感がありながらもどこかとぼけた余裕もある茉子の心のツッコミが楽しいので重苦しくはない。集英社のHPをみると物語に登場した和菓子も紹介されているし、寺地さんの直筆メッセージもあって楽しい。2024/08/29

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