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内容説明
社説「関東防空大演習を嗤ふ」で軍部を激しく怒らせた桐生悠々.明治末から日米開戦前夜まで,『信濃毎日』『新愛知』の主筆として,また個人雑誌『他山の石』の発行人として,反戦と不正追及の姿勢を貫いた烈々たる生涯を時代の変転のなかに描き切る.五男による回想「私にとっての〈親子関係〉」も収録.[解説=青木理]
目次
はじめに
第一章 先祖由緒書から
第二章 若き二人の作家の肖像
第三章 記者への道
第四章 「陋習打破論」前後
第五章 大正デモクラシーのなかの悠々
第六章 「関東防空大演習を嗤ふ」
第七章 『他山の石』──極北に輝く星
主なる参考文献
あとがきに換えて
[特別付録]私にとっての《親子関係》 桐生昭男(桐生悠々 五男)
解説 青木 理
写真提供:金沢ふるさと偉人館
ただし、次の3点は除く
はじめに:『信濃毎日新聞』昭和8年(1933)8月10日付(夕刊)2面の記事と翌11日付(朝刊)の論説
第2章:四高復学時代の桐生悠々
第7章:個人雑誌『他山の石』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
72
書店の岩波文庫コーナーに平積み。岩波新書から1980年に刊行。当時目にしたはずだが、吾輩は食指が動かなかった。不明を恥ず。それに五男による回想「私にとっての〈親子関係〉と青木理による解説を加えたもの。どうやら作者の井出も桐生も青木も長野繋がり。2022/02/08
馬咲
6
世論も他紙も賛嘆ムードの中で乃木希典の殉死を批判した「陋習打破論」、軍部の圧が強まる中でその防空戦略の欠陥を指摘した(当否は一部問題ありと感じた)「関東防空大演習を嗤う」など、主に地方紙の主筆として社会の大勢に阿らない論説を執筆し、晩年は戦時下の言論統制に個人誌発行で抵抗した新聞人・桐生悠々の評伝。「言いたいこと」と「言わねばならないこと」を弁別し、後者に立脚して書くことを自身の義務としたという悠々の信念は、翼賛体制下で多くのメディアが体制のメッセンジャーと化したことを思うと、殊更崇高なものに感じられる。2026/01/01
鯉二郎
6
桐生悠々というと、信濃毎日新聞の主筆という印象が強かったが、本書を読んで、信毎以外にも新愛知新聞や他山の石でも大きな功績を残していることを知る。若い頃は腰が定まらず各地を転々とし、小説家への未練もあったようだ。信州の地でようやく天職が見つかり、彼が執筆した信毎の論説はまさに社会の木鐸と言える。乃木大将殉死を批判した「陋習打破論」、のちの東京大空襲を予言した「関東防空大演習を嗤ふ」は、今でも読みごたえがある。言わねばならぬことを言う。その毅然とした生き方に脱帽する。2021/11/05
tegi
3
金沢から東京、そして長野へ、という移動が重要だと思う。国の頂点としての東京をキャリア自体が否定している。その意味では、最終的に個人的なレターに発信の場を狭められていくことに、そういうやり方でもやれるのだ(現代ならなおさら)、という希望を感じないでもない。2023/11/01
tecchan
3
明治・大正・昭和前期と荒れ狂うファッショの暴風下、「いうべきこと」を敢然と言い続け,ジャーナリズムの義務を必死で履行した新聞人「桐生悠々」の評伝。40年前に書かれたが、その内容は、現代でも、いや現代にこそ、必要とされジャーナリストだけではなく、多くの人々に読み繋がれてもらいたい。2022/03/08
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