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内容説明
介護をしていれば、日々さまざまな「なぜ? どうして!?」があります。
何が起きるかはわかりません。認知症の人たちはとくにそうです。
100人の入居者がいれば、100の人生があり、100の事情があります。
一人一人に寄り添いながら、認知症の人の世界にできる限り合わせようとしてきたある現役介護士の記録。
●ズボンをかぶり、トレーナーを履くおばあちゃんの徘徊がとまったのはなぜ?
●何度片付けても部屋を荒らす人のその行動のワケとは
●うんちを手渡してくるおじいちゃんにとって実はうんちは○○だった!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kayo
27
介護現場に長年携わっている著者の経験が、とても読みやすく書かれており、これを読むと介護施設に親を預けることに後ろめたさを感じる必要は全くないと思えるほど、著者の仕事への熱量を感じます。挑戦と失敗を繰り返し、認知症者の気持ちを見つけ寄り添う介護従事者の皆様の努力に頭が下がります。母が施設にいた際、訪ねて帰ろうとすると「連れて帰って」と毎回言われ連れて帰れず別れた後、母は何を考えて過ごしていたんだろう。義父は現在は在宅で、言葉や体力が衰える中、庭の植木鉢を右に左に上に下に動かしています。何を思っているのかな。2024/05/23
ごへいもち
16
介護の仕事が大好きという著者には頭が下がる2024/03/26
kitten
12
図書館本。ベテランの介護士である著者の、認知症の対応実例集。認知症といえども、いろいろな人がいる。はたから見てると意味わからん行動であっても、本人的には、何らかの意味のある行動であることがあり、それを何とか読み解いて問題行動をなくしていくところが、ベテランのなせるわざなんだろうな。参考になるかどうかはわからんけれども、介護者としての心構えは勉強になった。2024/04/29
ochatomo
8
ツイッター@tattsun_cwで介護の話を発信中 率直な経験談で心に入る 2024刊2024/03/31
KEI
7
介護士歴18年の著者が語る認知症介護の現場。そこには笑いあり、涙ありの色んなドラマがあった。介護という仕事に誇りとやりがいを持つ著者の熱意がその行間からは伝わる。認知症の方が見ている世界、その人となりを知ることは認知症の方を理解することにつながり、効果的な支援にもつながる。それは頭で理解するよりも現場に出てみないとわからないことが多い。その意味で本書からは教科書よりも学ぶべきことは多いかもしれない。認知症の人と日々対峙し、試行錯誤する中で互いに心が打ち解けてゆく。私もこんな医療従事者でありたいなぁ。2024/07/15