内容説明
日本が世界に誇れるPOPカルチャー、クールジャパンの先頭を走る「漫画・マンガ・コミック」。
これを隆盛たらしめたのが、天才漫画家・手塚治虫(1928~1989)である。
日本で初めてTVアニメを作り、漫画界のみならず、あらゆるジャンルに挑み、亡くなる直前まで現役作家であり続けた手塚治虫の創作秘話と、その周辺の驚きのエピソード…。
それら日本の漫画業界、青年漫画の勃興期における真実・現実・本音を、現場の最前線で闘い、生きて来た一人の出版人・橋本一郎氏が熱く活写した渾身のクロニクル。
激動と感動と、再認識新発見がいっぱいの実録昭和文化史のほか、オモテにも出ない赤裸々な事実とホンネも満載!!
著者の橋本一郎氏は、元・朝日ソノラマで出版プロデューサーをつとめ、TVアニメ「鉄腕アトム」のテーマソングを音楽ソノシートブックにして120万部の超ベストセラーにした。
その後、少年画報社に移り、手塚治虫先生担当の漫画編集者を勤め上げました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
25
仕事の中心に置いているのは会社じゃなくて自分。高度成長は、人口増と総動員体制だけではなく、個人主体で働いてる彼らの仕事があったからなんじゃないの?著者による編集者のタイプ分けにもあるが、結局いいものが作れるのはそういう人びとなのだ(この本で名前を出して書かれている面々はきっとそう)。◇「ソノシート」で鉄腕アトム、ウルトラマンとヒットをとばし、単行本(サンコミックス!)から編集者の世界へ入って手塚に「アポロの歌」を書かせ、伝説の劇画誌「増刊ヤングコミック」を作り上げた著者が、手塚と自分の半生を重ね合わせる。2018/07/14
スプリント
5
手塚治虫にまつわるエピソードだけではなく、漫画家と編集者の力関係の変遷やアニメソングの版権をめぐる各社の争いなど当時の業界について詳しく書かれており面白かったです。2015/10/31
富士さん
3
始めは音楽から、後に出版から手塚さんに関わった著者の回想記。ただ、独自の研究も踏まえて書かれており、単なる思い出話とは一線を画す、注目すべき手塚治虫研究となっています。アニメに言及されても、音楽制作関係の歴史はまったくと言っていいほど見ないので、前半の朝日ソノラマ時代の虫プロとのエピソードはとても貴重な証言です。具体的には虫プロ時代から主題歌の制作費はレコード会社持ちだったこと、そして、地味に穴見薫さんの略歴は類書にない情報だと思います。ただ、後半は出版の話で、多少タイトルに偽りありという気もしました。2021/12/09
よしだ まさし
3
橋本一郎『鉄腕アトムの歌が聞こえる』少年画報社を読了。 朝日ソノラマ(当時は朝日ソノプレス社)で営業を担当していた著者が、「鉄腕アトム」の主題歌をソノシートで発売するために虫プロダクションを訪問したことでアニメやマンガとの関わりが生まれ、やがて「増刊ヤングコミック」の編集長となるまでに見聞きした手塚治虫に関するあれこれを描いたノンフィクション。 もっと、自分の経歴に特化した内容になるのかと思って読み出したのだけれど、さまざまな二次資料を駆使して手塚治虫という天才を描く内容となっていた。さすがに現場に2015/09/08
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