内容説明
リング外で暗躍する男たち! 25年間の体験をすべて激白!――なぜ、昔のプロレスは、あんなにワクワクさせてくれたのだろうか。新日本プロレス全盛時、猪木、坂口、藤波、長州らの試合を影で演出してきた男が真相を語り尽くす!
「猪木さん、ここの場面では、ドロップキックを使ってください」「嫌だよ、高橋。お前、俺のしょっぱいドロップキックをファンに見せて、笑わせるつもりなんだろう」。プロレスを成立させているのは、レスラーの存在だけではない。そこには、リング外で暗躍する数多くの黒幕たちがいるのだ。25年以上、レフェリー、マッチメイカー、外国人レスラー担当、審判部長として、アントニオ猪木らの試合を影で演出してきた男が、その目で見てきた仕掛け人の実体を激白!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
5
強い選手を見たい。これはファンの心理の第一だ。しかし、強ければそれでいいのか。選手の置かれた立場や抱えた鬱屈を演出し、選手の背景を作り、ストーリーに沿った戦い方をする。それによりファンは選手に感情移入することができる。これってつまり、ドラマの出来に一喜一憂するテレビっ子やアイドルおたくと変わらないってことかもしれない。“「プロレスという興行は、地方地方を回り、テレビで知っている顔の選手がテレビで見たことのある技を出すのをファンに見てもらう。そんな仕事なんだ」馬場さんが一貫して守り抜いた哲学がそこにある。”2018/05/16
ジュンジュン
5
マッチメイカー(仕掛け人)を掘り下げるというより、前著「流血の魔術~」の続編といった内容。暴露本ではあるが、リスペクトも感じれ、とてもニュートラルな印象をうける。2018/04/11
nobody
3
「プロレスは演出されたショーであり、筋書きのあるエンターテインメント」だからWWEのようにカミングアウトすべきというのが持論のこのバカは、「最強のショー」「特殊なスポーツ」という己の言葉自体が矛盾してるのに気がつかない。ならば「選手」「試合」だのスポーツを思わせる言葉は一切使わぬことだ。プロレス最強説は「ファンが勝手に信じ込むようになったこと」で、「セメントのどこが面白い」。マッチメイカーの全能感に浸ってるに過ぎない。自分でも言ってるが行き当たりばったりに陥るだけだ。「ヒールのレフェリー」とは狂っている。2016/07/02
ドドイツ
2
馬場を持ち上げ自分を見捨てた新日を貶めたいだけなのかも。三沢が馬場の死後すぐにノアを立ち上げたのは馬場夫妻の闇から逃れる為かもしれませんね。テレビ局も三沢側に乗っかったし。2016/09/13
kenkou51
2
「流血の魔術最強の演技」の続編。プロレスは強さだけでなく上手さも必要と言っているわりに前作から藤波辰爾をけなしているのは疑問は残る。2015/04/06