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内容説明
もっと素敵な服を作りたいと思い、町の大きな洋服屋さんをやめて、「月あかり洋裁店」を開いた月村あかりさん。開店後、あかりさんがはりきればはりきるほど、なぜかお客さんはみんな帰ってしまいます。誰も来なくなったある日、お店をしめようと思っていたところ、真っ白なうさぎが「ハンカチをぬってください」と言ってやってきました。それも「作れるだけ作ってください」と言うのです。あかりさんは、うさぎの言うとおり、たくさんのハンカチを手でぬってあげました。そのうさぎは、月からやってきた月うさぎでした。人間の夢が集まる月で、たくさんの夢を傷つけないようにハンカチで磨く必要があったのですが、ハンカチの数が足りなくなっていたのでした。たくさんのハンカチができあがりました。月うさぎは御礼に、月に届いたあかりさんの夢を返しますが……。第17回グリム童話賞優秀賞受賞作を元にした、ひろいれいこさんのデビュー作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
頼ちゃん
8
可愛らしくて、心が温かくなる本。うさぎの絵がとても可愛い。特に48pの絵。2018/12/31
遠い日
4
接客というものは本当に難しい。自分のお店ではあっても、自分の好みを優先させた服作りは、お客さんに否定された。どこがいけなかったのかを月うさぎに指摘されたあかりさん。依頼の、夢を磨くためのハンカチはなんてすてきなのでしょう。心を込めて、使う人のためにひと針ひと針縫う時間は、あかりさんの心をしっかりと作り直してくれました。2023/08/30
ふう
4
趣味と仕事のちがい。仕事だからこその達成感もあることを優しく語りかけてくれる本でした。2019/05/08
蒼姫
2
自分の夢をかなえることは大事だけど相手のことを考えることも大事だと気づかせてくれるお話。「かなわなかったゆめはなくなるわけじゃないんです」「ゆめをかなえようとがんばった人ほど、つぎの新しいゆめはもっと大きくそだつんですよ」読んだ後、心が優しくほっこりしました。2018/11/30
れいくす
1
表紙で手に取る。あかりさんの接客に、私もお客さんが抱いたであろう気持ちがモヤモヤと湧いてきた。うさぎがハッキリ言ってくれて良かった。遠回りしないで済んで。絵が素敵だなぁ、青がいいなと思ってたら、挿絵はネコのジュピターの方だった。あれも青に惹かれたっけな、と思いだした。2022/03/06