全員“カモ”―「ズルい人」がはびこるこの世界で、まっとうな思考を身につける方法

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全員“カモ”―「ズルい人」がはびこるこの世界で、まっとうな思考を身につける方法

  • ISBN:9784492047606

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内容説明

\ 「見えないゴリラ実験」で世界が騒然 /
\ 世界有数の認知心理学者、待望の最新作! /

「見えないゴリラ実験」とは、私たちが動画の中で人がバスケットボールを投げる回数を数えることに集中していると、意外にも画面の中でゴリラの着ぐるみが歩いていてもそれに気づかない、という現象を証明した(この実験はイグ・ノーベル賞も受賞)。

「見えないゴリラ実験」(著者ダニエル・シモンズのサイト)
https://youtu.be/vJG698U2Mvo?feature=shared

「社会科学におけるもっとも重要な研究の1つ」と称される実験だ。 また、ダニエル・カーネマン、キャス・サンスティーン、ナシム・タレブ、リチャード・ドーキンスといった有名著者たちの作品中でも大きく取り上げられている。 本書は、同著者の満を持しての新著である。

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かつてないほど
人間の頭脳と判断力が
あてにならない時代に備える!!

いつのまにか巻き込まれる
ズルい手法を徹底検証!!

◆知らずしらずのうちに……ズル賢い人が使う巧妙な手口
◆「なぜ私はこれに心当たりがあるのか」と自問せよ
◆意志決定者が気をつけるべき「3つの原理」
◆こうして「答えになっていない答え」にうっかり引き込まれる
◆相手の弱点を見破る「3つの質問」
◆世界的に有名な心理学の研究も「ウソ」だらけ

目次

■ 邦訳版への解説ーー合法的かつ効率的に私たちの脳はハックされている
橘玲
■ はじめにーー絶対にだまされるはずがない人たちがカモになる心理バイアス
【ハビット】
1 集中(フォーカス) ーー相手は何を隠しているのか
2 予測(プレディクション)ーー 「期待外れ」を喜べ
3 思い込み(コミットメント)ーー判断を後回しにする
4 効率(エフィシェンシー)ーー相手の痛いところを突く
【フック】
5 一貫性(コンシステンシー)ーーこの世界は不合理だ
6 親近性(ファミリアリティ)ーー「これ知ってる」を疑え
7 正確性(プレシジョン)ーー“数字”の落とし穴
8 有効性(ポテンシー)ーー「奇跡」と「ドラマ」はない
結論ーーそれでも、賢く、したたかに生きる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ossan12345

10
読了までかなり時間がかかってしまった。脳はどのようにだまされるか、という一見とっつきやすいテーマでありながら、それを4つのハビットと4つのフックという観点で解き明かしていく各章の事例紹介は、(翻訳のせいもあるのか)結構断片的に省略されている部分も多いように見受けられ、理解が及ぶ前にどんどん別の話に進んでいくのは、正に全然分からない難しい授業に出ている気分。ひとつひとつ、あとで丁寧に掘り起こして復習する必要があるな。橘玲さんが書くとおり、ある程度騙されるのは仕方ないので損失を小さくしましょう、という話ですね2024/04/10

mm71

3
はっきりとそれを否定する証拠が示されないかぎり、見聞きしたものが本物だと思い込む。真実バイアス。人は今聞いて、すぐに信じ、後から時々確認するだけ。この真実バイアスが詐欺や悪徳商法の格好のターゲットになる。対策の重要な一歩は、少し受け入れ、多く確認する。4つのハビット(集中、予測、思い込み、効率)が詐欺や欺瞞の温床になる。4つのフック(一貫性、親近性、正確性、有効性)。2024/03/22

you

2
だまされる要因となる習慣(ハビット)とだます際に用いられる要素(フック)に着目し、実例を示しながら注意すべきポイントについて解説している。可能性グリッドは自分が集中している(させられている)部分以外の隠された情報に気づくことができる。予測から外れると疑い、批判的な観点を持つが、予測通りだとそれが失われる。予測通りになったことについても警戒すべき。親近性があると信頼しやすくなりだまされる可能性が生じる。親近性は単に「知っている」だけでも生じる。 本書では具体例とともに紹介されるため読みやすかった。2024/04/06

徒然日記

2
人がなぜ騙されるのかというメカニズムについて解説された本。 事例がふんだんに盛り込まれているため、読破するのには少し時間がかかる。 人間の考えのハビット、そして我々が興味を持つ要素(フック)をそれぞれ4つずつ提示しており、それらを意識することで騙されにくくなろうという内容。 言われてみれば、そこまで考えたことなかったな、と思わされる内容だったと思う。2024/03/27

K.C.

1
詐欺師や政治家必読!(笑) チャルディーニ(だっけ)もかなり前に読んだが、傑作。中でも「ズルい8つの答え方」は、裏金疑惑などで出てきた政治家が、これで勉強したとしか思えない出色の出来。あとはメアド偽装で「m」を「rn」としたところも。これの逆を行けば騙されないわけではないが、新大阪駅構内の書店で平積みになっていただけのことはある(その前に購入していたが)。2024/04/25

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