内容説明
軍事戦略とは何か、軍事戦略の成否を分けるものは何か――先行研究と豊富な事例を交えつつ、古今東西の軍事戦略を分析。殲滅・攪乱から消耗・疲弊、抑止・強制、斬首・標的殺害、さらには現代戦で必須のサイバー戦略まで、各種戦略を類型化し、その概念や歴史的背景、理論的争点を明らかにする。日本の安全保障、現代国際政治の考察に示唆を与える1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
9
要点が簡潔に纏められているし、読みやすい文章で説明されているので入門書として最適かと思います。2020/02/24
八八
5
『軍事戦略入門 』はOxford出版のVery Short IntroductionシリーズのMilitary Strategyを翻訳出版したものである。内容は軍事戦略に関する理論、例えば殲滅戦略や消耗戦略、抑止など重要な点をおさえ簡潔に述べる。サイバー戦争に関してもカバーしており軍事戦略の入門としてはこの一冊で十分であろう。今後、戦争学入門シリーズとしてVery Short Introductionの戦争に関するものが翻訳されていくとあり、続刊の翻訳が楽しみである。2020/01/24
Studies
4
非常にコンパクトであるのにかかわらず、無駄がなく、本質が示されている。2020/01/02
たろーたん
3
あとがきによると、現在の軍事論は①「安全保障論(国連とかPKOとか)」と②「新しい戦争論(非国家による戦争、IS、テロ等)」が二大潮流になっており、軍事戦略ってあまり光を当てられてないらしい。確かに、戦争や軍事学についって調べても、安全保障や内乱、テロなどが多くて、戦い方について体系的に書かれているものは少なかった。この本はそんな戦争のやり方について体系的に書いてくれていたので良い本だった。2022/06/10
たろーたん
3
軍事戦略とは敵方の戦闘能力または意志を削ぎ、自分の目的を達する方法だとして、その戦略を体系的に分類した本。理想としては「単回で相手の戦闘能力を減殺する殲滅」と「予想外の機動や奇襲により混乱と困惑で敵の意志を砕く攪乱」。どちらも最小の損失で迅速に勝利を収める軍事戦略の理想の形。その対概念は「相手の物理的な戦闘能力を削る消耗」と「じわじわ意志を削る疲弊」。これは長期戦になり、戦略というよりもなってしまう状態な感がある。敵方を倒せず自身の目的も達成できないダラダラ戦争。2022/06/06
-
- 電子書籍
- 天使の警醒-16年後に目覚めた私- 分…
-
- 電子書籍
- 金曜日のほろよい 1000円ふたりメシ…
-
- 電子書籍
- うそつきオメガと溺愛アルファ 7 光文…
-
- 電子書籍
- 初恋スキップ30 G2Comix
-
- 電子書籍
- poroco 2021年4月号