内容説明
『福祉国家と市民社会』の続編。市民社会との関係で福祉国家を考えるという、社会学者としての問題意識で一貫しており、本書では、市民社会を複眼的に把握し、市民社会との関係で福祉国家を考える、という問題意識を追究したときに浮上してくるのが福祉社会であるとの認識に至る。
目次
1 新しい福祉国家と新しい福祉社会(福祉社会の社会政策;社会福祉と社会政策 ほか)
2 高齢化と流動化のはざまで(高齢社会の不安?;十か年戦略と老人保健福祉計画 ほか)
3 福祉社会の生活と旅と(生活のなかの平等と不平等;ゆとりのない「ゆとり」論 ほか)
4 福祉社会の社会政策のために(社会保障体系の再編;一社会学者の見た皆保険・皆年金 ほか)