ことのは文庫<br> 嘘つきな私たちと、紫の瞳

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ことのは文庫
嘘つきな私たちと、紫の瞳

  • ISBN:9784867165348

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内容説明

【電子版巻末には房野先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】
十代にしか罹らず、左目が紫色になり次第に死に至る病≪ヴァイオレット・アイ≫。
この原因不明の病で親友を亡くした高二の咲織(さおり)は、親友の気持ちを知るため≪ヴァイオレット・アイ≫を詐病し、学校で孤立する。

ある日の帰り道、問題児だと思っていた同じクラスの男子・啓二(けいじ)に声をかけられ、それをきっかけに少しずつお互いを知っていくふたり。
だが、文化祭当日、いきなり啓二が倒れ――。

現実に抗うため、向き合うために、私たちは嘘をつく。
不治の病と闘う高校生たちの結末は――?

十代を生きた誰もが心揺さぶられる、千葉を舞台に贈る、友情と恋愛の青春ストーリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

合縁奇縁

38
『現実に抗うため、向き合うために、私たちは嘘をつく。 』 十代にしか罹らず、左目が紫色になり次第に死に至る病≪ヴァイオレット・アイ≫。この原因不明の病で親友を亡くした高二の咲織は、親友の気持ちを知るため≪ヴァイオレット・アイ≫を詐病し、学校で孤立する。ある日の帰り道、問題児だと思っていた同じクラスの男子・啓二に声をかけられ、それをきっかけに少しずつお互いを知っていくふたり。だが、文化祭当日、いきなり啓二が倒れ――。 十代を生きた誰もが心揺さぶられる、千葉を舞台に贈る、友情と恋愛の青春ストーリー。2024/04/19

よっち

29
原因不明の病≪ヴァイオレット・アイ≫で病で親友を亡くした高二の咲織が、問題児だと思っていた同じクラスの男子・啓二と出会い、少しずつ変わっていく青春小説。死んだ親友の気持ちを知るために詐病を装い、学校で孤立していた咲織。腫れ物扱いされていた彼女に声を掛けて、少しずつお互いを知っていった啓二が隠していた秘密。現実に抗うため、向き合うためにそれぞれに嘘をついていた二人が、かけがえのない存在となっていって、未来を諦めないためにどうすればいいのか懸命に考えて、周囲の協力も得ながら希望を見出してゆく素敵な物語でした。2024/02/27

まる子

19
#NetGalley13歳〜17歳に発症すると言われ、左目が紫色になり治療方が確立されていないため死に至る「ヴァイオレット・アイ」。10代の未来を奪うこの病は人から人に感染する事はないけれど心ない差別があった。高校生がこの現状に耐えるには相当な精神が必要で、彼女は後悔とともに友達を失った。鷲宮啓二との出会い、嘘をついた私にできることは…。二人の関係、未来はどうなるのだろう?自分たちだけでは限りがあっても諦めない姿、SNSで個人も拡散される現代と心ない差別を、架空の病を通して考える事のできる話しだった。2024/04/05

leo18

6
瞳が紫色に染まりやがて死に至る不治の病「ヴァイオレットアイ」。難病ものとしてもボーイミーツガールな青春ものとしても読み応えがあって良かった。要所に感動ポイントがあってドラマチックな仕上がり。2024/07/03

栗山いなり

5
難病によって友人を失った少女と彼女に声をかけた少年を中心に描かれる青春小説。序盤こそん?ってなったけどそれ以降は王道あり俺好みの展開ありで正直一気読みだった。世相を反映した要素があったのも良かったかな2024/04/06

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