徳間文庫 谷川岳 霧の殺意

著者名：梓林太郎【著】

徳間書店（2024/02発売）

• ISBN：9784198900496

内容説明

道原伝吉四十六歳―長野県警諏訪署のベテラン刑事が、妻子と共に遅い夏休みをすごした三日後、事件は起った。一家が泊った八ヶ岳高原のホテルに同宿していた一人旅の美貌の女性が、下諏訪町の鷲ヶ峰で絞殺死体となって発見されたのだ。さらに同日未明、東京の彼女の自宅では、夫が放火による焼死体となって発見されていた。殺された夫婦の身辺を洗うため、若い貞松刑事をつれて上京した道原だったが―。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[六花の雪]

谷川岳の文字に引っかかって手に取った一冊。しかし八ヶ岳から始まって鷲ヶ峰、八方尾根から唐松岳、ドンドコ沢から地蔵岳、やっと谷川岳の名が出てきたのは中盤を過ぎてから。複雑な人間関係と死者数の多さのためかストーリーを追うので精一杯でした。プロローグの土合駅の描写に、一度だけ降りたことのある下りホームのヒャッとした何ともいえない空気と不気味さが思い出されました。

2014/12/23