朝日新書<br> 人類の終着点 戦争、AI、ヒューマニティの未来

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朝日新書
人類の終着点 戦争、AI、ヒューマニティの未来

  • ISBN:9784022952547

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内容説明

ウクライナで、パレスチナで命が失われ、世界大戦はすぐそこにある。ビッグデータを餌に進化するAIは専制者と結びついて自由社会を脅かし、人間の価値や自律性すら侵食しかねない。テクノロジーが進むほど破壊的で不確実になる未来──世界最高の知性が全方位から見通す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

130
体制やイデオロギーには賞味期限がある。当初は理想的に思われても、期間が過ぎれば既得権益優先の古臭い考え方とされてしまう。20世紀には社会主義とファシズムとリベラリズムが権力を握ったが、前二者は暴走と硬直で自滅した。残ったリベラル民主主義も行き過ぎや問題解決能力のなさから見限られつつあり、代わって権威主義を纏った右派や宗教や自国第一主義が台頭したと本書のパネリストは分析する。しかも人に取って代わる可能性を持つAIが登場した今日、多くの参加者は人としての道徳の再認識に解決法を求めるが、あまりに頼りなく脆弱だ。2026/01/31

Tenouji

32
AIというものをどう感じ、とらえるのか、という点において、日本人と西洋人の感性は大きく違うように感じるね。なんとか意識的にコントールすべきものと捉えている西洋人に対して、先ずは存在を認めた上でどう付き合っていくのかを考える日本人。それは、資本主義や民主主義、リベラル等の制度・思想に対しても同じあるように感じた。2024/05/11

confusion_regret_temptation

30
個人的にマルクス・ガブリエル氏の意見が最も腑に落ちた。特に日本の評価についてはややオプティミスティックな感もあるが、とても納得のいくものだったように思う。総じて自分たちがどうすれば良いか、といったことは語られてはいないものの、このような見方が出来る、と示唆してくれるだけで生きる指針を与えて貰った気になれたのは良かったかな。2024/04/21

ta_chanko

27
ウクライナ戦争や中東危機、アメリカ社会の分断など、現代世界は混迷を極めているが、それは「西洋近代」の賞味期限が切れかかっているからだろうか。資本主義や民主主義の劣化、貧富の差が極大化、少子化の進展、AIの発展と人類の「知」の劣化...。しかし、危機をむしろ好機ととらえれば、希望も見いだせる。AIを活用して資本主義や民主主義をアップデートし、人口減少にも耐えられる快適な社会をつくる。 結果、環境負荷も減り、争いも減少する。2024/04/12

Sakie

22
民主主義後退の点で知の巨人たちの見解は一致する。私は民主主義の終わりを目の当たりにしているのかもしれず、トッド氏の示唆する、民主主義の次に来る何かを心待ちにしたい気もする。いずれ、人口減少と外国への物的人的依存の克服には痛みを伴うのだろう。西欧vs.世界の様相も興味深い。欧米は直接的な植民地支配は止めても、経済的搾取やイデオロギーの押し付けを止めていない。一方、世界の諸国が持つそれぞれの論理は経済発展とともに明瞭になり、新しくて複雑な国家バランスが現れつつある。意思決定集団を細かく分割するのがよさそう。2024/03/14

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