内容説明
「ガラス」「冷たさ」「音」「清潔」「時間」「光」。この六つの大発明は、その時々で直面する問題に取り組むなかで予想外に生み出された。著名人から知られざる市井の人々までさまざまな発明に光を当てながら、人類進化の歴史をひもとく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tkokon
3
【機が熟す】○誰よりも賢いひとりの天才が、すばらしい発明を引っ提げて登場したという話ではない。アイデアというものは根本的にほかのアイデアとのネットワークだから。○何かを測定するときの精度が飛躍的に高まるとき、新たな可能性が出現する。○エジソンは電球を「発明」していない。同時期に数十人の科学者が電球を開発し、最初の特許は別の人が取得している。エジソンは、科学者・技術者をつなぎ合わせ報酬を設計しチームをクリエイティブにした点。●イノベーションは一人の天才によって起こるのではない。ネットワークの機が熟すのだ2024/05/12
しょこ
2
「人間の歴史学者が歴史を書くと、誰それが〇〇をつくった/発明した。。。と人間中心になるが、ロボットの歴史学者が書くと主語は物質や発明物になり、それらがどのように人間に影響を与えたかを重視するだろう」というある哲学者の考えに触発されて書かれた本で、ものすごく新鮮でおもしろかったです。知らなかった事実もたくさんありましたが、それらをロングズーム(第1章のガラスについては1万年!)で捉え、人間を中心に据えるとつながりが見えないことを、物を中心にして繋げ2024/08/12
Sin'iti Yamaguti
0
イノベーションの歴史を概括。一つの技術革新の原因を直線的にではなく、複合的にたどっていくと意外な発見がある。世界史というと、通常は戦争であったり政治であったりするのだが、ここでは人間の進化を技術と文化に求めている点で、私たちの歴史観が複眼的になる。語りがなんとなくユヴァル・ノア・ハラリっぽいが、もう少し読みやすいとよいのだが。2025/12/15
in medio tutissimus ibis.
0
ヒトと物質のかかわりを大きく変えたイノベーションの物語を、最初の発明者の列伝としてではなく、そうした発明が実は同時多発的になされたものであり、それを可能にした環境(「アイデアというのは根本的にほかのアイデアとのネットワークだからである」。「たいていの発見は、歴史上のここぞという瞬間に想像がつくものになり、その後複数の人々が想像し始める」)がどのように用意されたのかを説く。本書の最もユニークな点はここにつき、ガラス、録音、冷房、時計、清潔、電灯が人類史に与えたインパクトと少なくとも同等に面白い。ハチドリ効果2025/06/13
cesk#cesk
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今では当たり前の事がどういった経緯で誕生したかなど記載され好奇心が刺激されました。2024/07/08




