私は元気がありません

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私は元気がありません

  • 著者名:長井短【著者】
  • 価格 ¥1,699(本体¥1,545)
  • 朝日新聞出版(2024/02発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022519641

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内容説明

俳優・長井短、初の小説集! 私たちは何度も同じ夜をなぞり続ける──。変わりたくないというピュアな願いが行き着く生への恐怖を描いた表題作に加え、アップグレードする時代についていけない女子高生を描く「万引きの国」、短編「犬山くん」を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

211
長井短(みじか)さんは女優さんで多彩な才能の持ち主でいらっしゃるようですね。芸名の由来は旧姓と落語好きなので演目「長短」を絡めて勢いでつけられたそうですよ。本書のカバーは少し暗い印象を抱かせますが、でもヒロインが死を望んだりする心配は全くない中短編3作が収録されており表題作「私は元気がありません」が一番の力作で数年前に交通事故で亡くなった親友の死を未だに引きずっているヒロインが同棲中の彼氏に説得されて迷う心を克服していく良い話ですが但しハッピーエンドでないヒロインの成長小説ですね。#NetGalleyJP2024/04/10

Karl Heintz Schneider

25
タイトルも表紙絵も全然私好みではないんだけれど、この本を手に取った理由それは、著者の長井短さんが、ちょっと気になる女優だからだ色々なドラマで、ちょくちょく拝見して気になっていた唯一無二の存在感のある女優さんだからだ。内容の方は女子高生の奔放な性が描かれているが、いかんせん、おじさんには共感ポイントゼロ。本書は著者と同年代の女性向けに書かれたのだろうか。40代以上の方には共感しづらいと思われる。2024/04/15

えつ

15
NetGalleyさんにて。俳優の長井短さんの初小説。表題作含む全3篇からなる短編集。いやー、何だろう。なんていうか、言葉にするのが難しい。1番好きなのは表題作。なんかヒリヒリしたし、当たり前に分かる部分と分からない部分もある。雪と律子みたいなお約束を繰り返してしまう気持ちは分かるけど、結局変化を受け入れるしかなくて。吾郎のことすごいなって思ったけど、ラストは吾郎も吾郎だなって思った。「ベストフレンド犬山」は謎のまま終わって、「万引きの国」は不思議な感じだった。なんかよく分からなくて怖かった。2024/03/26

たいこ

11
一編目の表題作を読みながら、自分が完全に中高年になってしまったことを思い知らされました。20年若かったらすごいの読んだ!って興奮して友達と熱く語ったかもしれないけど、今の年齢では少し離れたところから眺める読書になってしまった。 逆に最後の『万引きの国』は高校生の恋の話なのにわかるー!ってなって、不思議。2024/03/12

もちこ

9
ちょっとひねくれてる人たちの繊細な感情を、みずみずしい会話と言葉で表現していて、独特な世界観に引き込まれた。 誰もが抱えているであろう、誰にも言えない後ろめたい気持ちが、この本の中で吐き出されていて、こんなふうに打ち明けて、それでも受け入れてくれる人と巡り会えたら最高だろうなと思う。 そりゃあ好きになっちゃうよ! Z世代ならではの屈折した考え方も、面倒くさいけどかわいいなぁと思ってしまう。2024/02/06

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