ちくま新書<br> 70歳までに脳とからだを健康にする科学

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ちくま新書
70歳までに脳とからだを健康にする科学

  • 著者名:石浦章一【著者】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 筑摩書房(2024/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480076076

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内容説明

健康で長寿になれる正しい方法を、生命科学の最新の知見に基づいて解説します。タンパク質を食べることとボケない秘訣、なぜ太るのか・なぜやせないのか、栄養のキホン、健康長寿のために大切な筋力、ここまで分かった驚きの最新脳科学、病気の診断・予測をもっと便利に、遺伝性疾患も治療できる時代……脳とからだを最適化する科学は、ここまで進んでいるのです。科学でナットクの新常識!

目次

はじめに/第1章 長寿とタンパク質──食べることとボケない秘訣/タンパク質(プロテイン)って何ですか/食べ物の中のタンパク質の量は知っていた方がいい/アミノ酸の素晴らしい効能/アミノ酸サプリ、効くと思いますか?/内臓疲労の本体/タンパク質は遺伝子から作られる/たった2%がタンパク質を作る部分/コラム 環境DNAの話/認知症とは/老人斑がなぜアルツハイマー病を引き起こすか/脳内の老人斑を見る/アルツハイマー病は軽度認知障害を経て起こる/アルツハイマー病になりやすい人を見分ける遺伝子アポE/アポE遺伝子は長寿遺伝子、運動危険遺伝子?/アルツハイマー病の最新治療/老化も治療できる再生医療/iPS細胞の問題点/mRNAワクチン/第2章 肥満とダイエット──なぜ太るのか、なぜやせないのか/太るのは必然?/肥満遺伝子を信用してはダメ/太る部族/オモシロ肥満度検定/エネルギー収支は家計簿のようなもの/コラム 休日に考えるべきこと/余分なエネルギーを落とす/筋肉と脂肪、どちらを落とす?/栄養学のキホン/脂肪を減らす/ダイエットには運動が必要/エネルギーバランスの乱れ/脂肪を燃やす/内臓脂肪を減らす/脂肪は落ちにくい/炭水化物抜きダイエットの危険性/ダイエットの本質/第3章 筋肉と体力──健康長寿のために大切な筋力/ウェアラブル・デバイスの時代/筋肉とは/どこの筋肉?/運動と筋線維/日本人の体力と栄養/必須アミノ酸/体力には2種類ある/運動の利点/運動遺伝子で運動能力が決まる?/長寿と遺伝子/筋肉とサプリメント/運動→筋肉→骨/コラム クロマニヨン人の肌は黒かった!/太ももは太い方が良い?/脳腸連関/ミネラルはありがたいもの?/健康長寿のために/第4章 脳を物質で探る──ここまで分かったアタマの中/脳を見る/他人の心をのぞき込む/脳を操作する/やってはいけない非人道的脳操作/知能は遺伝するのか?/子どもの能力はどう決まる?/脳の改変/現実の話/ヒトへの遺伝子導入は可能か/脳への刺激で治療する/コラム リベットの不思議な実験/第5章 バイオマーカー──病気の診断・予測をもっと便利に/血液検査でここまでわかる/血液バイオマーカーって何ですか/それ以外のバイオマーカー/アンジェリーナ・ジョリーの遺伝子変異/がんとは何ですか/非侵襲的方法での予測/期待される行動バイオマーカー/近未来センシング技術/呼気でこんなことまで分かる/アタマのバイオマーカー/心のバイオマーカー/心のサプリ/うつのモノアミン説/薬とメカニズム/うつ病の薬の現状/薬の効果と副作用/うつをどう判定するか/うつを回避するには/新しいうつの薬/うつ病の治療の難しさ/コラム うつの超新薬サイケデリックス/第6章 難病を治す──最先端の医学と医療/精密栄養学で病気を治す/アンチセンスで病気の原因をなくす/治験はどうして行われているか/スプライシングを変える/脊髄性筋萎縮症(SMA)/SMAの遺伝子変異と治療/SMAの第二の治療法/オーダーメードの医療/薬価と患者数/今後の高額医薬/コラム 人種は遺伝子で決まるのか/おわりに/参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

103
生命科学から見た人間の身体・健康に関する知見を語っている。難病の遺伝子治療が専門のため、最新の健康と遺伝子の関係が詳しく紹介されている。アルツハイマー病にアパリポタンパク質E遺伝子が関連していることは知られていたが、脳の脆弱性に関与することもわかって来た。強調していることはやはり運動の有効性であり、健康寿命のために筋肉をつけて、骨密度を上げ、心肺機能を高めるのに有酸素運動と筋トレを推奨している。また頭の良さは遺伝か環境かについては、遺伝半分、環境半分で、環境とは子ども自身の経験であると。コラムも面白い。2024/03/02

すうさん

1
生命科学の本。何とか読破したが、専門用語が多く理解しにくい、また図解もあるのだが基礎的な知識がないと役に立たない。科学的な解説としては丁寧に説明しているのだろうが、結局健康で長寿になるには「質の良い食事」と「適度な運動」だと一般的な答えに帰結している。また「健康とは心と体、両方が大切」、「人間の能力は遺伝と環境の両方の影響がある」のだということも同様に一般的な常識に帰結している。新し治療法や新しい薬の説明もあるが、医学的、科学的知識の乏しい人には少し難解な本だと思う。語り口はとても丁寧でやさしいのだが。2024/03/21

Go Extreme

1
長寿とタンパク質:アミノ酸の効能 内臓疲労の本体 認知症 アルツハイマー病←軽度認知障害 遺伝子アポE 運動危険遺伝子 再生医療 肥満とダイエッ:肥満遺伝子 エネルギー収支≒家計簿 エネルギーバランス 内臓脂肪 筋肉と体力:ウェアラブル・デバイス 運動と筋線維 必須アミノ酸 長寿と遺伝子 運動→筋肉→骨 脳を物質で探る:アタマの中 脳の改変 脳刺激で治療 バイオマーカー:診断・予測 遺伝子変異 近未来センシング技術 難病を治す:精密栄養学 アンチセンス スプライシング 脊髄性筋萎縮症 オーダーメード医療2024/03/03

神谷孝信

0
酷使するのではなくとも、身体と脳を使い続ける事の大切さを再認識した。42024/03/11

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