大人のための印象派講座

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大人のための印象派講座

  • 著者名:三浦篤【著】
  • 価格 ¥3,410(本体¥3,100)
  • 新潮社(2024/03発売)
  • 天高し!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~10/6)
  • ポイント 775pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103555810

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内容説明

「お金」「女性」「名誉」といったシビアな視点からあぶりだす、革新的画家集団の知られざる実像。アカデミスムの画家たちとの出身階層の違いとは? グループ展での確執の原因は? 最新の研究成果を盛り込み、19世紀フランスの社会・制度に生きた彼らの姿を丸ごと捉える。図版200点以上掲載。読めば名画の見方もきっと変わる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

94
印象派の画家に関して新たな側面に光を当てた専門家による本。山田五郎「めちゃくちゃわかるよ!印象派」と同様の内容でした。カミーユ・ピサロ、エドゥアール・マネ、エドガー・ドガ、ポール・セザンヌ、アルフレッド・シスレー、クロード・モネ、ベルト・モリゾ、オーギュスト・ルノワール、フレデリック・バジール、メアリー・カサット、ギュスターヴ・カイユボットの11名を中心に画家の父親の職業、批評家の変遷、画商の存在、印象派内の派閥争い、工業化に対する意識の転換、売春婦の存在など、豊富な資料から学術的に理解できます。2024/07/27

29
1800年代にフランスで起こった印象派を、23の講義形式で語っている。どの時代の美術においても言えるかもしれないが、印象派において語るときにも「女性」と「お金」は必須事項だ。第1部では印象派の画家たちのモデルとなった女性たちについて、第2部では経済と政治についてを掘り下げている。モデルとなった女性には色々な人がいる。画家の妻や、職業モデル、娼婦などである。お金については、多くの印象派の画家たちの実家が裕福なおかげで、彼らは絵に没頭できたのだと論じられていた。他にも色々と、印象派を深く知ることができた。2024/07/05

ろべると

10
印象派に対するある程度の知識を有する読者を想定して、通り一遍の紹介ではなく、画家を取り巻く女性や金銭など様々なテーマについての連載をまとめている。後援者や批評家との関係など、周辺との関わりの説明は大変参考になった。地方の貧しい家庭の出身者が国立美術学校を出て伝統的なサロンを支配したのに対して、都会の裕福な家庭の子弟が伝統を打破する印象派を興したというのは興味深い。既得権益の中に安住することなく、新たな道を切り拓いた彼ら彼女らの気概はどこから来たのだろうか(もしかしたら単なる道楽だったのかも知れないけど)。2024/06/13

takakomama

6
印象派の画家たちの時代背景や、お金のこと、印象派展での対立など23の講義。一口に印象派と言っても、画家たちの出自や境遇、芸術や政治への考え方が違います。印象派が登場した時は前衛絵画だったんですね。価値観の変化には時間が必要だそうです。制約があって女性が画家になるのは大変だと思いました。2024/08/26

らむだ

4
芸術新潮の同題連載(2021年6月号〜2023年11月号)に加筆修正したもの。マネと10名の印象派(ピサロ・ドガ・セザンヌ・シスレー・モネ・モリゾ・ルノワール・バジール・カサット・カイユボット)を軸に印象派について3部23講の形式で語った一冊。2024/09/08

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