内容説明
大国ドルマンの第一王女ジョジュは王位継承争いに敗れ、継母殺しを企てた悪女と汚名を着せられてしまう。さらに国を追放され、辺境の小国ロニーノへ嫁ぐことに。失意のジョジュを迎えたのは冷酷無慈悲と噂のエミリオン王だった。
「愛を求めるな」と言ったエミリオンだが、敵ばかりの祖国とは違いジョジュを公正に扱ってくれた。ジョジュは生来の聡明さを取り戻し、若き王に反発する者の陰謀が渦巻く王宮で味方を増やしていく。凛とした姿は頑ななエミリオンを変え、二人は次第に心を通わせるが、元王妃候補の令嬢が現れ――。
==人物紹介==
○ジョジュ
ドルマン王国第一王女。
将来女王となるべく学んできた。
王位継承権を奪われ絶望していたが、エミリオンと過ごすうちに気力を取り戻していく。
○エミリオン
前国王夫妻が事故死したため、若くしてロニーノの国王となった。
大国と渡り合う力をつけるために改革を推し進めており、「冷酷無慈悲」と恐れられている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
王位継承争いに敗れ、継母殺し未遂を企てた汚名を着せられたドルマン王国の第一王女ジョジュ。国を追放され辺境の小国ロニーノのエミリオン王との政略結婚から始まるシンデレラロマンス。失意のジョジュを迎えた冷酷無慈悲と噂のエミリオン王。「愛を求めるな」との言葉とは裏腹に公正に扱ってくれた彼の下で、少しずつ聡明さを取り戻していく彼女が直面する、祖国に複雑な思いを抱く一部貴族たちや、元婚約者ヴィオラの存在。それでも彼の真摯な想いや応援してくれる人々に叱咤され、認められながら凛とした姿を取り戻していく姿が印象的でしたね。2024/02/14
葵上
6
ハッピーエンド。よい国になりそう。 人件費を削らないってところが一番よかった。リーダーたるもの、その心意気が必要だ。2024/03/11
十六夜
5
敵対する勢力におとしめられ王位継承権を剥奪された王女が、父の命令で雪国の国王に嫁ぐことに。妃を毒殺したという濡れ衣を着せられて嫁いだので当然歓迎されず、序盤は嫌がらせと言うには度を起こした諸々があるけど、持ち前の賢さで解決していくヒロインに、国王ヒーローも惚れていき、という感じ。結婚相手に愛さないと言っちゃう系ヒーローだったけどわりと序盤で落ちていたような。落ち着いた文章とヒロインの冷静なキャラクターがマッチして個人的に非常に面白く読めた。既刊も集めたい。2025/07/24
にゃお
2
母の本棚から拝借。ヒロインは王族なのに甘いと言うか、優しいと言うか…祖国での事は残念だけど嫁いだ国で手腕を発揮して陛下と仲良くやって欲しい。タイトルの溺愛はイマイチ感じなかったけど、これからに期待かな。2025/07/19
Au Clair de la Lune
2
めちゃくちゃ面白い!!!!!求めていた王道の恋愛作品!!2週目ですが、凄く世界観に浸れるし、没入出来る!!取り敢えず、お茶会は他人に任せるな!!!!!