内容説明
ある事情から仕事を辞めた久瀬宗子は、お世話になった人の紹介で『古物商 阿弥陀堂』に面接を受けに来た。 しかし、阿弥陀堂はただの骨董品屋ではなく、幽霊がとりついた曰くの品である【忌物】を貸し出しているという――。 人には言えないような怨みや憎しみを持つ客たちが、幽霊の力を借りに来る。その先にとんでもない結末が待ち受けているとは何も知らずに……! 『ナキメサマ』『贋物霊媒師』で話題の著者がおくる、どんでん返し×ホラーミステリ―連作短編集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
78
霊が取り憑いたいわくつきの品【忌物】を買い取り、希望する人間に貸し出すことを生業とする骨董屋『阿弥陀堂』恨みや憎しみから復讐を願う客が今日も幽霊の力を借りにやって来る。しかしその先には恐ろしい結末が待っているとも知らずに…。一風変わった設定が面白いホラーミステリ。なるほど幽霊を貸し出すから「死人の口入れ」なのか。ある事情から刑事を辞めて『阿弥陀堂』に転職した久瀬宗子。霊を見ることが出来るゆえに悩んできた過去を持つこの女性の目から見た阿弥陀堂や幽霊そして人間達。各話に施された巧みな趣向も楽しめる連作短編集。2024/04/19
オーウェン
61
霊が取り憑いた忌物を希望した客にレンタルする死人の口入れ屋。 それによって取り憑かれた人間は霊が見え恐怖する。 善行でもなんでもない恨みを買う商売であるが、制裁をかけられるのがクズ人間ばかりなのでスカッとさせる。 基本ホラーだが、そこにミステリを仕込んでおり、展開の仕方で最後まで楽しめる。 宗子は続ける決意を固めており、続巻あってもいいかも。2024/05/05
はつばあば
59
このおどろおどろしい題名に惹かれて2月29日から今夜にかけてやっと読了。面白くないわけじゃない。「人間の業というか我が身大事で他人を軽んじて好き放題にしてると阿弥陀堂のお世話になりたいという人が現れますよ」という教訓本?😅。昔「思い思われ振り振られ」って言葉がありましたよね。阿弥陀堂の幽霊の怨霊を利用して仇をうつ。それが自分に返ってくる・・なんかその言葉がピッタリくるよう なホラーモノ。報道によると去年のイジメが相当数に上がると。天に唾すると自分に返ってくると言いますが、イジメた方は忘却の彼方・・さて。2024/03/01
ポチ
51
心の汚い身勝手な嫌な奴らがなんと多いことか!幽霊で悪者退治⁈次は幽霊にもっと派手に暴れて欲しいなぁ。2024/03/13
キナコ
43
タイトル買い。全4話の短編構成。幽霊を使っての商売をする口入れ屋。幽霊の正体って自分自身の罪悪感なのかもね。皮肉な主、もと警察官のヒロインと美人だが謎の秘書とキャラクターも個性的。個人的にはホラー要素はあるが、残酷描写は少なめかなと思う。恐いというよりも悲しい話が多いかな。是非シリーズ化してほしい。2024/08/26
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