内容説明
『九校フェス』。九つの魔法科高校による合同文化祭だ。夏休みが明けた第一高校は目前に控えるこのビッグイベントに浮き足立っていた。
だが、九校フェス以外にも茉莉花を悩ませる問題が。生徒会選挙によって新たな生徒会長となったアリサの義兄・十文字勇人が、アリサに新生徒会へ入るように依頼してきたのだ。
生徒会役員と風紀委員の兼任はできないため、風紀委員の茉莉花はアリサと離れ離れになってしまい……。
少女は悩みを抱えたまま、九校フェスが幕を開ける――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
25
九つの魔法科高校による合同文化祭『九校フェス』。夏休みが明けた第一高校は目前に控えて浮足立つ中、義兄・勇人がアリサに新生徒会へ入るように依頼する第6弾。生徒会選挙によって新たな生徒会長となった十文字勇人からアリサへの新生徒会加入の依頼。アリス目当てで風紀委員に入った茉莉花の去就問題。そして九校フェス開催の地・奈良への視察に同行した2人。もう司波達也は殺せないよな…と苦笑いしたものの、不穏分子を排除していく黒羽姉妹だったり、元老院の派閥勧誘だったり、十師族に戻りたい九島家だったり、いろいろ暗躍してましたね。2024/02/09
こも 零細企業営業
23
『九校フェス』。『全国魔法科高校合同文化祭』として、魔法大学付属高校全九校の合同行事であり、これは『日本魔法協会主催・全国高校生魔法学論文コンペティション』に代わって前年から始まったものだった。原因は「司波達也」。達也と日本魔法協会との非友好的な関係が背景にあり、達也の不参加によって論文コンペの公正性への疑問が噴出。この不満を受けて、論文コンペの形式が変更され、九校フェスが企画された。九校フェスは、学問的な研究発表だけでなく、展示や演芸・演奏にまで発表の対象を広げ、文化系の晴れ舞台として設けられた。2024/02/09
どんぐり@京都の何処かで
11
ストーリーは前へ進んだ。でもドラマではなかったのが残念。ワクワクが無い。アリサのファランクスも無く、茉莉花のリアクティブアーマーも無く。達也が出てきても、黒羽の二人が出てきても、この作品に求めるワクワクとは違う、そんな根幹のズレを感じる今巻でした。策略系をバッサリ辞めちゃった方が好きかも。2024/02/16
優輝
7
久しぶりのキグナス読み終わってからあとがきで知ったのですがどーやらヨルヤミとリンクしてたみたいで… そっちが先だったかーと思いましたが 普通に楽しめたし違和感もなかったので未読でも楽しめると思います 今回は九校フェスどうやら論文コンペが変わったものらしいですがそれに乗じてアリサに迫るロシア系マフィアを本人たちではなく周りの隠密系が奮闘してる感じでした でも所々にアリサと茉莉花の一般人との違いが見て取れてここからの成長が楽しみすぎる 前作との繋がりも強くなってきたかなと楽しみです2024/03/31
bluets8
6
合同文化祭『九校フェス』。その裏方に奔走するアリサたちと、その裏で暗躍する人々を描く6巻。『キグナスの乙女たち』の続きというより半分は『夜の帳に闇は閃く』の続き。工作員の害はアリサたちに及ぶ前に全て阻止されるので、『キグナス』としては自分たちが主役でないフェスの裏方を無難にこなすだけ。『夜の帳』としては敵が弱すぎて盛り上がりなし。という中途半端な結果に。九校フェスという新たなイベントを作ったのなら、それに全力でいいのに。どうして裏社会の話を入れたがるのか。魔法×VRは掘り下げればかなり面白そうだった…。2024/02/14